消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

卒業式の帰り道

タイトル:卒業式の帰り道


「あっけないもんだなぁ」

「長かったような、短かったような、でもま、終わってみると確かにあっけないな」

「これで終わりかぁ」

「はじまりだ、っていう奴もいるよ」

「ふん、きざな事いうなぁ」

「でもとにかくも、終わりなんだよな」

「そう、終わり終わり。せいせいするわぁ」

「そうかな、俺はちょっと寂しい」

「なん、お前まで感傷的になってるのか」

「そりゃそうだ」

「ふん、じゃ、また明日な」

「明日、じゃないだろ」

「あ、そっか。ふん、そっかそっか、明日、じゃないんだ」

「うん、また明日、じゃない」

「そういうもんか。そうだな。じゃあ、また、な」

「うん、またな」