感想文
2019/2/11 村上春樹「騎士団長殺し」を読んでの雑記 村上春樹の、1Q84 から7年ぶりの長編、「騎士団長殺し」を読んだ。 このブログは、あまり「読書感想文」という体のものではない。 どちらかというと、「読んだけれどその時はインフルエンザに家族で罹患し…
長らく待たされたゼルダの伝説最新作は、 長い長い冒険、いや「生活」の始まりだった…。 自分のプレイ時間を確認していないけれども、 おそらくは二百時間を超えるプレイ時間でもって、 発売から4ヶ月、 ついにこの傑作、大作をクリアすることとなった。 し…
Portal とSteam 名作という評価を聴きながら、手出しできなかったパズルアクションゲーム、 「Portal」をクリアした。 ゲームを何かしらクリアするのは久しぶりだ。 どうしても根性がなくて、止まったままのゲームばかりが積み上がっていく。 そんな積みゲー…
『月刊フラワーズ』(小学館)にて2008年9月号から2010年2月号まで連載された作品。 時を隔てて、2015年公開予定で映画化されるとのこと。 主人公の堂薗つぐみに榮倉奈々、相手役となる海江田醇(じゅん)は豊川悦司。 イメージ云々言ってもしょうがないが、…
髪の毛の色が変わってしまったハウルは、寝こむほどに意気消沈していた。 たかが髪の色で、と最初に見た時は思ったけれど、 髪の毛の色、何かしら「派手さ」「誠実さ」の対比のようなものが この物語の中には色濃く流れていて、 生まれついての黒髪に戻って…
強大な魔法使いではあるが、まだ青年であるハウル、 みなし児で年端もいかないマルクル、 歳は・・・けっこう取っていそうだけれど、 悪魔という身分と性格から、いっこう成長の見られない炎の悪魔、カルシファー。 この奇妙な三人による生活は、例えば男子…
ソフィーの驚きはこの時ばかりはいかばかりなものであったろうか。 そうと知らずに助けられて、そうと知らずに恋に落ちてしまった、 美しく優しい金髪の青年。 老化の呪いを受けてさすがに失念していたものの、 まさか求めて追いかけてきた恐ろしい魔法使い…
ハウルの城の朝が始まる。 マルクルは日課のお勤めをすべく、階下の勝手口へ降りてきた。 この、マルクルについてはカカシ同様、作中非常にぞんざいな扱いをされており、 何者で何の経緯でハウルの動く城に住み着いているのか不透明な部分が多い。 ハウルを…
ハウルの城は、動く。 鳥のような鈎爪を持った四本の足が生えており、 荒野をギコシャコバタコンと移動しまくっている。 スムーズな移動とは思われず、上部にデタラメに作られた塔や窓が 動きにあわせてギクシャクと動いている。 その窓やドーム状の珍妙な屋…
町外れの山道は老体には辛い道である。 途中まで牛車に乗せてくれた放牧の民も心配してくれたが、 ソフィーには行かねばならないわけもある。 それに何しろ、昨日までは若さと気力にあふれた18歳(推定)の少女だったのである。 突然「老人です」と言われて…
昼を過ぎた頃、ようやく仕事も一段落したソフィーは妹を訪ねることにした。 戦争が他人事、と思えていても、さすがに心中が湖面のように穏やかであるわけでもない。 ケーキ屋で住み込みで働く妹ともしばらく会っていない。 歩いていける距離でありながら、そ…
「風立ちぬ」を観覧し、ジブリの森に初めて行って、 宮崎駿監督は長編映画引退を宣言してる、 そんなジブリ熱の高まりを受けて、久しぶりに観た、ハウルの動く城。 なぜか自分は、ハウルの動く城の内容をほとんど全く覚えてなくて、 2回ほど観たはずなのだが…
ゼルダの伝説25周年記念作品にして なぜかひっじょーに地味に発売された感のある本作。 売上も振るわなかったらしい噂を聞いている。 もったいない。 非常に良作であり心打つ名作であった。 もちろん不満点もあるのだが 革新と偉大なるマンネリズムを融合さ…
人は自分自身を物語の主人公だと思い、 今現在を物語の中心だと信じる。 けれども僕は、ずっと以前に始まった、 彼ら三人の物語に、途中参加しただけだったんだ。 2000年、第5回新潮ミステリー倶楽部賞を「オーデュボンの祈り」で受賞し 華々しくデビューし…
iPhone アプリのランキングを眺めつつ 無料アプリを入れるのが趣味の私。 その日たまたま見かけた堂々第1位の 「全巻無料! ハナムラさんじゅっさい」 なるアプリを入れたのは全くの偶然だった。 良い作品だった。面白かった。 このような良い漫画が、昨今の…
ふと休日にFARGO を観る。 誰かに薦められて借りたものの、観ないでいた映画だ。 多分、5年以上前に借りたもの。もっと前かもしれない。 なぜふと観ようと思ったのか。 …別にそんな気まぐれの理由付けはどうでもいいか。 コーエン兄弟の名作にして異色作とさ…
かつてこの国に戦争があった。 かつて世界に戦争があった。 多くの人が死んだ。 多くの家族が引き離された。 多くの笑顔が引き裂かれた。 多くのささやかな夢が打ち砕かれた。 戦後60年。戦争を知らない子供たちが多く生まれ この国はまるで戦争を知らない国…
え・・・えぇぇぇぇ!? そんな・・・まさか・・・ 昨日ブログで「駄作」とこき下ろしてしまった、 METAL GEAR SOLID4 しかし実のところそのような評価になるのは予想していた。 事前にAmazon などで集めた情報から想定していたのは2つ。 本編、METAL GEAR S…
※ 長い割に、メタルギアというゲーム知らない方には詰まらないと思いますので ※ メタルギアファンに該当しない方は読み飛ばし願います。 1987年、第一作「メタルギア」発売。 MSX2 で出たとのこと。 当時、既にMSX の、ファミコンに対する劣勢は明らかであっ…
2010年本屋大賞1位を受賞した「天地明察」を読了した。 あまりにも清々しく、美しくも背筋の通った歴史物語に 言い知れぬ熱い感動を得た。 と同時に、最後の一文を読んでふと、涙してしまった。 作家、冲方丁の「うまさ」が最後の最後にすらり、と染みる。 …
トムクルーズ主演、 スペインの映画のリメイク作、 ヴァニラスカイを友人に勧められて観た。 アイズワイドシャットと間違えながら。 (キューブリック??ってなりながら。 映画詳しくないけど) 以下ネタバレもあるので 観てない人は読まないでいただきたい。…
中国出張で色々あれでそれだったので エヴァゲリオンの新劇場版を見た。 日本だと「2.22」として出ているこのエヴァゲリオンのDVD、 中国だと「22.2」だった。あぁ、中華クオリティ……。 さらに、「新世紀福音戦士」と訳されている。 これは意外に言い得て…
眠れなくなる宇宙の話/佐藤勝彦 私は大学で人文哲学、主に西洋哲学を歴史的に学んだ。 それは思想の発展、神の存在と理性(論理)の困難な融合の歴史と言えた。 その長い歴史の線表上に次々と著名な有名人が現れ エポックメイキングとなる発言を残していっ…
「君に届け」椎名軽穂 10巻を数ページぱらりとめくり あぁ、やっと届いたな、と。 俺に届いたな、と。 1巻~9巻。長かった。長かったぞ。 届かなかったぞ。まったく。まるで距離が伸びない感じだったぞ。 唯一6巻だけが面白くて これは主人公たちの物語では…
2~3ヶ月前に話題になりマスコミに取り上げられベストセラーとなった小説である。 長いタイトルがいかんせん、覚えにくい。 (「もしも」で検索すると見つけられない。「もし」である) 購入しようと近所のブックオフを訪れたら、先日は山積みにされていた…
ティム・バートン最新作を早速見てきた。 あまり映画を見ず、見るにしても1年も2年もたってからDVD で見る私が 公開されてすぐに見に行くと言うのは珍しい。 しかしこの映画は昨年から注目して楽しみにしていた。 なにぶん昨年見に行った映画の際に早くもC…
つまらない、と言うことは楽しい。 それを楽しく感じる余力、努力。 そういうものを失ってしまうとしたら、多分自分自身が一番つまらない作品だ。 …… ………… まぁ理屈(?)でいえばそうなのだけれども、 そんな余力も努力も太刀打ちできない作品。 それが「ジ…
「気がついたら『マンマ・ミーア』と叫んでいる」 イタリアのヒゲおやじ如き活躍になにゆえ一喜一憂せねばならんのかわからんが 知人が言うそんな熱中度を確かめたくて「New スーパーマリオブラザーズ Wii」 を購入した。 任天堂のWii 専用ソフト。まぁ読ん…
メリル・ストリープ主演(としか思えない)の映画、 プラダを着た悪魔、を見た。 いやー、面白かった。 あれこれ感想を書きたいのだけれど とにかく素敵だったのは 仕事ができる、ってマジかっこいい。 そして 仕事が出来ないヤツの言い訳は聞いてられない。…
(その1 からの続き) ウィザードリィ/エルミナージュは、3D ダンジョン探索型ゲームである。 ある町を拠点に冒険をはじめ、多くのダンジョンへ挑んで行く。 ダンジョンとダンジョンをつなぐ、ドラクエのようなワールドマップは存在しない。 一覧からダンジ…