消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

マイクロソフトは「失敗」を認めたのか

世界では「マイケル」の死が衝撃を与えている中、
同じ「マイケル」ことマイクロソフト
……マイケルじゃないかもしれないけどマイクロソフト

VISTA の後継となる最新Windows OS、「Windows 7」を発表し
着々とその発売に向けてキャンペーンを打ってきてる。

一部の人にとってWindows 7 ほど待ち遠しいニュースはない。
一部の人々、即ちWindows VISTA ユーザにとっては。

Windows VISTA ユーザは皆々うんざりしているはずであって
それをはっきり感じ取っているからこそ、
マイクロソフトは「XP」や「2000」よりも短い期間で
Windows 7 をリリースしようとしている。
しかも早くからその存在をアピールし、Windows を見捨てないように懇願してきた。


言わずもがな、VISTA が失敗だったからだ。
VISTA をつかまされてしまった気の毒なユーザに対してマイクロソフト
大々的な「ごめんなさいキャンペーン」を打ち出した。

それがこれだ↓
http://www.microsoft.com/japan/windows/possibilities/buynow/pre-order.aspx


一部の、すっかりマイクロソフトに愛想をつかしたVISTA ユーザは
「もうだまされないぞ」と斜に構えていたが
基本、VISTA ユーザは喜んだ。
このひどいOS 体験から解放されることと、それが安価に提供されることに対して。
(受けた被害に対してはまだ高いくらいだが)


マイクロソフトはちゃんと非を認めることのできる、
今時分珍しい「大人な」企業なのだ、と関心したくなるキャンペーンだった。
その結果を見るまでは。


結果。
上記キャンペーンは、ネットショップ20店舗ばかしで10日間にわたる、
Windows 7 先行予約割引キャンペーンであったわけだけれども


初日、10分で全店舗完売。


……?
10分? 残り9日間と23時間50分は何をすればいいの?


そう、完売。
言うまでもなく、マイクロソフトが用意した数が少なかったからだ。
日本中のVISTA ユーザへ届ける数を用意しなかったからだ。
「後は定価で買ってください」ということだ。


この、開始10分と言う数字で気がつくことがある。
大物アーティストのチケット完売時間とほぼ同じ、という点だ。


今、大方の見方は、この10分で売り切れた半額の「Windows 7」は
転売目的、と見られている。
半額で手に入るのだから6~9掛けくらいで売っても利益が出るからだ。


一人三個まで購入できる、という仕組みもおかしなもので、
どうやって「一人」を特定したのかは不明だけれども
なぜ三個、いるのか。
VISTA PC をたくさん持っていても、一枚買って全部のPC に適用すれば済むはずで
三枚必要な人がいるとは思えない。


「企業向けや、ネットで買えない人のためだろう」
そうかもしれない。
じゃあネットで買えてほしかった人の多くに行き渡らない不親切さには
どのように弁明するのだろう。


マイクロソフトの「ごめんなさい」は
芸人・U字工字の「ごめんねごめんね~」よりも「カチン」とくる内容だったわけです。