消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

エヴァゲリオン新劇場版・破

中国出張で色々あれでそれだったので
エヴァゲリオンの新劇場版を見た。
日本だと「2.22」として出ているこのエヴァゲリオンのDVD、
中国だと「22.2」だった。あぁ、中華クオリティ……。


さらに、「新世紀福音戦士」と訳されている。
これは意外に言い得て妙。


中身まで、先の偽ガンダムみたいだったら嫌だなぁ、
(↓偽ガンダム
http://potemkin.jp/archives/50669403.html

と思ってみてみたのだけれど
……うーん、ほんとに偽ガンダムっぽかった。


TV版のリメイクに過ぎなかった新劇場版の前作「序」
こっちは1.01 だったが
それとくらべるとほとんど完全新作。
映像だけでなくストーリーまでほとんど新作。
登場人物の名前まで変わっちゃうくらい新作。

……じゃああたらしい作品を作ったほうが良かったんじゃなかろうか?


感想としては
エヴァンゲリオン大好きな人達が作った同人アニメ」
もちろんお金もかかっているし何しろ原作作った本人たちの
二次創作だからクオリティは滅法高い。

観ていて楽しかった。
でもこの「楽しかった」って、エヴァンゲリオンTVシリーズを知っているからで
TV版と違うところに「おお!!」って驚いたり
TV版よりも非常に金のかかった丁寧な絵で描かれている部分に「うわぁ」
ってなっているだけであって

だから「二次創作作品」っていう感想が非常にぴったりだと思ったのでした。


もちろん、二次創作が悪いというつもりではない。
二次創作は二次創作ならではの面白み、楽しみがあるわけで
普通の完全新作ロボットアニメでは二時間では絶対語り尽くせないことを
「前提」としてつくることができる。
であるからこの映画、密度は非常に濃い。


聞いた話だと、新劇場版として四部作構想で作っているとか。
でもこの「破」を見た限り、次回作は最終回になっちゃう気がする。
あと二作品生まれるくらいの、新しい物語が庵野監督の中にあるのだろうか?
楽しみである。


でも。
エヴァンゲリオンはやっぱり、TV版が一番面白いよ。
最終回も含めて。
私はTV版の最終回、大好きです。