消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

俺の義援金はちょっと汚れてる

iTunes をぷらりぷらりと見ていると
この期間の売上のすべてを義援金とする、
と宣言しているアプリが多数見受けられる。
(※中には「一部」って書いているアプリもあるからそこは少し注意)


それはとても素晴らしいことだし
私らユーザとしては、アプリを買ってそのお金が被災地にゆくのであれば
これは一石二鳥、火事場泥棒、おっと言葉が悪いが
非常に「得」と感じる話である。

ただよくよく考えてみると、
私はアプリを手にいれているので、別に損をしていない。
売上は被災地に行くので被災地もきっとありがたい。
そしてそして、金銭的に負担を負っているのは企業側なわけだけれど
これも見方を変えると「名前を売った」というイヤラシイ見方もできるわけで
悪いことではなく「三方一両損
あー、うまく言えないや。
ただ、とても素晴らしいことだし応援したいということだ。
応援したいし、申し訳ないけれど、お得な思いさせてもらってる俺です。


でも少し不思議な気持ちもする。
iphone のアプリ、
ストリートファイター4」が定価900円を115円にし、売上を被災地へ。
メモリーズオフ」が定価2200円を350円にし、売上を被災地へ。

……
下げ過ぎじゃないですか??
値下げは、この支援活動のアピールのためだとは思う。
高額ではなかなか支援に参加できないから下げる気持ちもわかる。
そもそもこの活動は、売上があって初めて成立するわけで
そのためには「売れる」施策をとらなくてはいけない。
値下げは最も効果的な方法だとは思う。

でも……ストリートファイターが今回の支援のために1万本売れたとして
115円では100万円強にしかならない。
もしかしたらApple 側が引っ張る手数料とかもあるだろうから
もっともっと金額が少ないかもしれない。

500円だったら……約半額の500円だったら、もっと価値ある支援金額に
することができたんじゃなかろうか?
非常に男らしくも美しい「値下げ! 支援!」の姿勢に水をさして申し訳ないけれども
ちょびっと
ちょびーっと、気になった次第です


まぁ私も、全額寄付ではなく「アプリを手に入れるついでに」寄付なので
いろいろ、素直になれない次第なのです。


……あと35歳バツイチで、「メモリーズオフ」なるギャルゲーを
義援金名目で購入している自分がカッコ悪いやら情けないやらで
結構好き。
お金はお金なんだから胸を張っていいと思うのだけれど
ゴメンなさい。個人的な問題で、ちょっと汚れてる、そんな気分がする。
そして
そんなダメな自分を愛してる。

……初めてやるぞ、ギャルゲー。ドキドキ。