消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

原発反対への提言

先に明言、明記させてもらうが
私は原発反対である。
乗りこなせない乗り物に乗るべきではない。
人類には、日本人には、
原発は無理なのかもしれない。

だが、同様の語調で
危険だから、使いこなせないから、
などと声高に騒ぐ原発反対派に
私は苦言をていしたい。

危険だから、使いこなせないから?
では例えば車はどうだろう。
あの鋼鉄のイノシシについて、
使いこなせず年間何人が犠牲になってるだろう。
安全性を高める為にセンサーとかの研究が進んでるが
これまでの被害者累計はどんだけのもんだろう。
法律が強化されてやっと減った気がする飲酒運転。
この飲酒運転一つとっても、
いかに人間が信頼できない種族かわかる。

原発と比べて、という意味ではない。
人間には使いこなせない力、
危険さの話をしている。
だから私はわりと車にも反対である。

じゃあ飛行機は?
御巣鷹山の事件があったなぁ。
じゃあ新幹線は?
中国のアレ、か。

例えば姉歯物件なんかどうだろう。
耐震偽装、手抜き工事の結果、
住処を追われた人もいるし
地震でそれらの建物が崩れ
下敷きになる被害者がいるとしたら
構想マンションすら人の手に余る力、
と言うことになる。

結局すべて危険なんだ、
なんて玉虫色の日和見な意見を言うつもりはない。
そんな哲学は意味がない。
意味のある、実践的な論争をすべきである、
と言うのが私の主張だ。

原発反対派へ。
危険だから反対、と言うのは実際的ではない。
なぜ危険なのか。
主眼をここにおいて欲しい。

安全対策ができてないから?
ストレステストが足りないから?
ルールが作られてないから?
基準?

違う。アホか。
人だ。
すべては人の為すことなのだ。
福島原発事故は人災だ。
原子力保安院の胡散臭さも人の業だ。
それを生み出している諸悪の根源はなんだ。
原子力を車や飛行機と同じように安全でがんじがらめにできない要因はなんだ。

私はわからない。しらべていない。
だから妄想で話すが、既得権益だ、と思う。
原子力利益に群がる浅ましい人種、
これらもまた、人なのである。

飛行機の安全神話を崩した、JAL日本航空
御巣鷹山墜落事件と、その内部腐敗。
それを克明に描いた山崎豊子の「沈まぬ太陽」を読んだが
多分これと同じひどい状況が原発や電力会社にあるのではないか。
他者の死を供物にしてなお利益に執着する人々、
あるいは構造があるのではないか。

それを脇においてしまっては、
原発は危険だからー、
クリーンエネルギー、
省エネー節電ー、
ストレステストー、

そーんなのはどうでもいい!!
原発反対運動家たちへ!!
あなたの隣のその人は、本当にあなたの味方ですか?
一番肝心のところを攻撃しないようにし向けてませんか?
原発は危険だからストレステストをちゃんとやらせよう!」
なんて煽ってませんか?
違うでしょ?
福島原発の事故が、
なぜあれだけの被害と対応が後手に回ったのかについて
ちゃんと原因分析してますか?

あなたたちが反対すべき相手、
糾弾すべき相手は、もっと巨大でもっと悪い奴らなんじゃないの?
そしてそいつらにうまくコントロールされちゃってたり、
そういうの、無い?

疑うこと。
ちゃんと疑うこと。
群集心理に呑まれて
「そうか、原発は危険なんだ!じゃあ反対だ!」
ってならんように、
自らを疑え。
あなたの一番心酔する人を疑え。