消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

税金、払ってますか?

納税と投票は国民の義務、である。
明日は東京都議会議員の投票があるらしく、
盛り上がらない中で町中を宣伝カーが走り回っている。

選挙も税金。
道路工事も税金。
海難救助も税金(辛坊氏海難救助の件:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130622-00000032-spnannex-ent
復興支援も税金(復興庁水野参事官の不祥事:http://www.kahoku.co.jp/news/2013/06/20130621t71030.htm

税金はあちこちで使われている。
税金はあちこちから取り立てられている。

よくわからないけれども、2015年から相続税が上がるらしい。
課税対象が増えるのかな?
首都圏で課税対象が倍増するそうだ。

東急リバブルでは、相続税の代理を行う新サービスを立ち上げた。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD140P7_R20C13A6TJ0000/

それにしても、と思う。
相続税というのはわけのわからない税金である。
自分の稼いだ金を子孫に渡すのに税金が取られるのだから。

対価、等価交換、コストパフォーマンス、なんて言葉から
最も遠いところにいるのが税金だろう。
人は支払った分の見返りを求めて金を払う。
不味い料理を食わされれば金返せ、と騒ぐ。
頼んでも飲んでもない水で800円も取られれば文句をいう。
サービスが悪ければケータイ電話会社を変えるし、
良く出来たプラモデルには多少高くても金を払う。
本がつまらなければさっさと古本屋に売る。

税金には、そのような「対価価値」や、
支払った満足感、コストパフォーマンスといった感覚は一切ない。
誰もがすべからく、税金というものを苦々しく感じており、
バカバカしくも感じている。

不祥事や暴言、失言が目立つばかりで
本当に国の役に立ってるかわからない人間たちを「政治家」と呼んで
税金で養ってる。
数えだしたらキリがない、税金に対する不信感。

その一方で政治家は増税に熱心で、
消費税も増税される方向らしい。
http://matome.naver.jp/odai/2133976910545533001

競馬の「当たり額」のみから税金を取ろうとした、
ひどい例も話題になった。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1305/22/news044.html

それから、これは小耳に挟んだだけなのだけれど、
国民健康保険料も増税されるらしい。
http://diamond.jp/articles/-/16541
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/lite/archives/1765604.html


まぁ・・・医療費については国民も悪いのかな、と思うことがある。
国民皆保険制度の弊害として、
やすい医療費ゆえに老人たちが対して悪くもないのに病院に集う悪習や、
昨今問題になっているのは「救急車お気軽呼び出し」だろう。
救急性、緊急性の無い状況でも救急車を呼び出すケースが頻繁にあるらしい。
ひどい例ではタクシー代わりに使うようなこともあるとか。

日本人の民度は高いと思っていたのも遠い昔。
義務教育は浸透していながら、馬鹿ばかりが増えていくのはどうしてか。
愛国心を育てない教育現場、日教組とかその辺に色々クレーム入れたいところだが
今日の話題からはそれるので置いておくことにする。


税金に対して「気に入らない」「嫌だ」「むかつく」となれば
当然思考は「脱税」に向く。
こんなふざけた税金なんぞ払ってやるものか、と。
見つからなければいいんだろう、と。

西原理恵子が昔、週間SPA!に連載したが、
「脱税できるかな」で身体と血を流したギャグを書いている。
税務署との戦いである。

西原理恵子の例なんかは面白おかしく書いてあることもあり
さわやかだが、
現実の世の中はさわやかな手口ばかりではないだろう。
昨年度の脱税摘発は209億円だったそうである。
http://www.asahi.com/national/update/0620/TKY201306200429.html


金曜日、昼飯を食べながら定食屋のテレビを茫漠と見ていたが
どっかの昼のワイドショーで、この脱税摘発209億円をネタに、
脱税特集を流していた。

脱税の基本は、「現金隠し」らしい。
銀行口座に入れておけば金を持っているのがバレてしまうので
現金化して家とかにしまうのだそうだ。

蚊取り線香の缶詰に詰め込んだり、
畳をめくった床下に発泡スチロール梱包して密封したり。
冷蔵庫、テレビのブラウン管の中、トイレタンク、なんでもこざれ。

自前のクルーザーにものすごい量の札を隠し、
港に停めていたのだが、そのクルーザーだけが周りに比べてやけに沈んでいるので
調べてみたらうん十億円出てきた、なんてケースもあったそうだ。

どう見ても使う予定がない金たち。札束。
どうせなら使えばいいのに、と思ったら、
使いまくってるのが原因で脱税しているのがばれるケースもあるそうだ。
毎晩パーティー開いて贅沢三昧している実業家の納税額が少なすぎたので
摘発したケースなんかがある。


金、金。金のやり取り奪い合い。
取る方も取られる方も、私ら庶民から眺めていると、実に醜い。
とりあえず、国家、税金側に言いたいのは、
気持よく税金が払えるような、
そういう方法を考えてくださいよ。
ただ「払え」じゃ成立しないんだよ。無理やりさせてるけどさ。

ブラジルじゃそれで暴動が起きているそうですよ。
オリンピックだワールドカップだ、と政府が騒ぎ、
スタジアムの建設費なんかに税金をぶっこんでることが
ブラジル国民を怒らせたらしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130622-00000089-san-s_ame


結局、納得感なのである。
税金とられても、それが納得される使い方されなければ、暴動が起きるのである。
どのように使われ、どのように説明されたら納得できるのかはわからないけれど
それを考えるのもまた、政府、国家の仕事のうちだろう。

仕事しろ。