消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

モンスターハンター4(3DS)における、フレンドコード、ネットプレイ

ニンテンドー3DS にて発売されたモンスターハンターシリーズ最新作、4。
この作品、無料でインターネットプレイができることもあって、
ネット上で大変活発にハンティングが行われている。

このモンスターハンター4 が取り入れたネットプレイの仕様は、
どうやらサーバをあまり使用しない、P2P な接続による方式のようである。
サーバに負荷をかける仕様となるとサーバ維持費にコストがかかり、
無料のインターネットプレイ提供が難しくなる。
そこでカプコンは、サーバをマッチング用にだけ使うポータルのようにして、
あとは3DS 同士で通信を確立する方式を取ったようである。

この仕様により、一部、気をつけなくてはならない点が出てきているので
それを記載しておく。


今回、モンスターハンター4 をネットでプレイしていて一番気になったのは、
フレンドコードの存在である。
友人同士でモンハンをネットプレイしようと思った時、
フレンドコードの交換がほとんど必須となってくる。

それは何故か、の前に、
フレンドコードの説明をしておく。
モンハンでお馴染みのギルドカードとの違いは、下記のとおりである。

■フレンドコードとギルドカードの基本

▼ギルドカード
モンハンでお馴染み、モンハンのプレイ記録である。
自分自身のプレイ記録、装備の強さ、どれだけモンハンをやっているか、
過去に倒した巨大モンスターの頭数や、
難易度の高いチャレンジをどのくらいこなしてきたかが記録された、
モンスターハンターの名刺である。

この名刺は、ハンター同士では交換しあうことが基本である。
友人知人、一緒にプレイした人の名刺として自分自身の3DS
リストアップされて残されていく。
もちろん消すことも可能。
ギルドカードを交換しあっておくことにはほとんどデメリットはない。
自分の装備やプレイ記録が見られてしまうのが、
若干のプライバシー流出と言えるかもしれないが。


▼フレンドコード
モンスターハンターではなく、3DS のユーザID である。
ゲーム上のコードではなく、3DS 本体と紐付いている、と思っていい。
(正確には、3DS の所持者のID となる)
これは、モンハンに限らず、3DS の個人情報となるコードで、
いくつか設定で抑止できるものの、
公開状態にしておくと、自分がオンラインになった時に
勝手にフレンドに通知が行ったり、
その際プレイしているゲームが丸見えになったりで、
結構プライバシーを流出するID となっている。

設定で情報を流出しないようにすることも可能だが、
そうすると色々なゲームのメリット、楽しさを享受できなくなるので、
できたら通信可能な状態にしておきたくなるID である。

簡単に言ってしまうと、
「モンハンをちょびっと一緒にやるけれど一過性の関係の人とは交換をためらう」
そういうコードになっている。
もちろん、その人と疎遠になったりしたら削除(※)することはできる。
モンハンを遊んでいる間、その人とネットプレイする間は登録しておく、
という行為はアリである。



※ フレンドとなった人の削除方法
・下画面:フレンドリストの一番左、オレンジの顔のマークを一番真中にする
 (どのフレンドも選んでない状態)
・下画面:左上に「設定」というボタンが現れる
・下画面:設定を選ぶと「フレンドカードを消す」という項目が出る
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1479923244



さて。
それではギルドカードとフレンドコードはどのように使うのか。
簡単にまとめてしまうと、
・ギルドカードは、とりあえず一緒に遊ぶハンターとは交換してしまおう
・モンハンネットプレイを今後も一緒にする相手とはフレンドコードを交換しあおう
・ただし、フレンドコードを交換しあうリスクを認識しておく必要がある

である。
では、フレンドコードを交換するリスク、とは何であろうか。
あるいはそもそものメリットは何であろうか。

これは、カプコンがサーバ負荷を減らすために採用した仕様による、弊害と思われる。
インターネットでモンハンをプレイしようと接続すると、
非常に多くのユーザがプレイしていることがわかる。
このユーザの中から友人を探すことは、正直非常に困難なのである。

普通に考えたら、相手の名前などで検索できそうなものである。が。
モンハン4 はその検索機能を持っていないのである。
絞り込み条件を決めることはできるが、
そんなものはろくに役に立つものでなく、
しかも検索条件にあわせて部屋を作りなおす=解散することになるので
非常に厄介なものなのである。

おそらく、ハンター名の検索はサーバの負荷が高い、と考えたカプコン
このような制限の多い仕様にしてしまったのだろう。
これでは、せっかく友人とプレイしたいのに途方にくれるばかりである。

そこで登場するのが「何故か」フレンドコードである。
フレンドコードを交換していると、フレンドリストから相手を選ぶだけで
その人が遊んでいる「部屋」に入ることができる。
ここを、ギルドカードを交換した友人ではなく、フレンドコードを交換した友人、
とした理由はいまいちわからないのだが、
とにかくこれにより、大量のネットユーザの中から、
特定の友人と合流することが可能となるのである。


しかし・・・デメリットもある。
これはもう仕様上のバグとしか思えないのだが、
この、フレンドリストの相手の部屋には、4人未満であれば、
問答無用で入室できてしまうのである。
パスワードをかけていてもフレンドには有効にならず、
パスワード無しで勝手に入れてしまうのである。

これがどういうことかというと、
AさんとBさんはフレンド交換しているとして、モンハンを一緒にプレイしていた。
ある日、AさんはCさんとモンハンをやりたくて、ネットに部屋を作りプレイした。
その頃家で暇していたBさんは、フレンド故にAさんがオンラインになったことを知り、
モンハンプレイ中であることを知り、
Aさんがパスワードをかけていることなど知りもしないで、
突然Aさんの部屋に入室してきてしまうったのである。

Aさんは慌てた。
何しろCさんはAさんの会社の部下で、
しかも妻子をもったAさんの不倫相手であったのである。
AさんとCさんのただれた関係に気がついてしまったBさんの大剣が
リアル三溜めでAさんの脳天を砕く・・・Bさんこそは誰あろう、
Aさんの妻であったのである・・・

なんてことが起こりうるのである。不倫の件はちょっと違うような気がするけれども、
4人で遊ぼう、と思ってたところへ、呼んでいない5人目が現れて追い出したりする、なんて、
そういうことが起こりうるのである。

フレンドであっても、部屋のパスワードは聞いてくるような仕様でなければ
さすがにおかしいと思うのだけれど、
今週行われたモンハンのアップデートでもこの仕様は修正されなかった。
カプコンはどう思っているのだろう?
Aさんの修羅場はどうなってしまうのだろう?


最後に、まとめておく。
■ギルドカードとフレンドコード
・ギルドカードはモンハンの名刺。交換しあって交流していくもの。
・フレンドコードを交換することには下記リスクが有る
・フレンドコードを交換しておかないと、インターネットで一緒にプレイすることが大変困難
・インターネットプレイは楽しい

■フレンドコード交換のリスク
・モンハンに限らず、3DS のゲームでオンラインになるとフレンド全員に知られてしまう
・モンハンにおいては、異なる部屋を作っていても勝手に合流されるリスクがある


これらのことから考えるに、
モンハンをネットでも楽しむのであれば
(ぜひ楽しむべきである、無料でここまで出来るのは大変ありがたい)
リスクを負ってでもフレンドコードは交換すべきである。
不要になったら削除すればいいし、
オンラインを知られたくない時は、面倒だけれど設定を変更すればいい。

呼んでないのに部屋に来られてしまったときは、
モンハンのチャット機能なりメールなり電話なりで、
事情を説明して部屋から出て行ってもらえばいいだろう。


と、いうこれらの内容を理解した上で、素敵に仲良く、モンスターハンターライフを送りましょう!!