消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

郊外型巨大ショッピングモールと地元商店街

イオンのような、巨大ショッピングモールを作れる土地が、
地方にはある。
都内には無いから、昔ながらの商店街が世の中の流れや
経済性をガン無視して続けていられる。
そんな、江戸川橋地蔵通り商店街も、
少しずつだが様子が変わってきている。
高齢化もあるのかもしれないが、
専門的な個人商店が一つ、二つと店を閉め、
派手派手しい照明のチェーン店が増えてきている。

どっちが正義でどっちが問題かなんてわからない。
市場の原理に従って細胞のように町が生まれ変わっていくのだろう。
ふと気まぐれに、地元貢献などと思って買い物をしてみても、
特に欲しいものもなく再びよりつくわけもなく。
気まぐれな数百円で終わってしまう。

海域に突然島が誕生するように、
「変わらない」なんて約束してくれているものは何ひとつ無い。
保守と安定は希望的観測に過ぎない。
明日、月が消えてしまうことすら予想できないのが人間だ。

個人商店は巨大ショッピングモールに蹂躙されるのかもしれない。
巨大ショッピングモールはネットショップに完敗するかもしれない。
やがて物資は配給制になるかもしれない。
3Dプリンタが欲しいものを何でも作ってくれるようになるかもしれない。

変化を嫌がるのは生物としては基本的な衝動だろう。
ネコはいつも同じところで寝ている。
寒かろう、とヒーターを置いてやると嫌そうに寄り付かなくなる。
仕事を手順化してルーチンワークに納めようと人はする。
変化はこのまず、新しいものにはまず拒絶する。
行きつけの店に何度も出向き、同じメニューを頼む。

けれども残念ながら日々、何かが起きてしまう。
均一に波風立たない水槽のような世界は無い。
その…主な波風は、人の欲、だ。
欲望が変化を望み、
欲望が利潤の拡大を目論む。
みんなが満足し切って、今に安心し切ったら、
きっとずっと、物事は静かで平穏となるだろう。
誰もがその静かな世界を望みながら…
刺激と欲に、飢えている。

業が深い、って話で良かったのかな…?


イオンが地元商店街を潰す理論
http://himasoku.com/archives/51816161.html