消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

Kindle への不満

Kindle ペーパーホワイトが届いた。
イタズラに楽天kobo を買ってから半年、
我が家二台目の電子書籍端末である。

kobo に対しても多く不満をもったが、
二台目の今度はkobo と比べて、という
厄介な比較が発生する。
100% の満足、というわけにもいかないものだろうが、
今後改善を望みたい点をツラツラメモする。

まずは…値段か。
これはワガママに過ぎないが、もう少し安くならないものだろうか。
kobo を買ったとき、楽天ポイントも鑑みての5000円くらいだった印象が強く、
1900円分の本購入チケットがついてるとはいえ、
9800円の定価は高く感じる。

kobo も現在、同等機能の端末は12800円くらいするので、
まぁこんなものなのかも知れないが、
安いAndroidタブレットが買えそうなこの値段は
個人的には割高に感じる。

Kindleでは、ページめくりの設定ができない。
右開き、左開き、上下開きといっためくり方向の設定が全くできず、
左側をタップするとめくり、右側をタップすると戻る、である。
これ、不満。
右手片手で操作しようとすると非常に不便。
kobo は、上下めくりは出来なかったが、左右のめくり方向は変えられた。
電子書籍の大きなメリットであるめくり方向の設定、
ぜひ改善を望む。


機能制限の仕様に不満。
もうちょっと考えてくれてもいいのに…
Kindleは、楽天もだけれど、
Wi-Fi 接続して非常に気軽に書籍購入ができる。
気軽すぎる。危ない。ワンクリックだ。
なので、簡単に購入できないよう機能制限をパスワードでかけることができる。
それ自体はありがたいというか当たり前の機能なのだが…
これが痒いところに手が届かないのである。

端末で機能制限をかけると、サンプルもダウンロードできなくなる。
というか機能制限のかけ方が
Kindleストアにアクセス不可」
なのである。
なぜ「購入時にパスワードを聞く」仕様にしなかったのか?
なんとなく本屋さんを眺めて、でも購入する際に戸惑う、
そういう楽しみ方ができない。
アクセスの機能制限を解除すると、ふらりとクリックしただけで買えてしまうのだから。
危ないから「買い物するぞ!」という時以外機能制限しておきたくなる。
ネコが触れても購入、だからね?

マイクロSDカード非対応。
内部ストレージのみ。
これは不満。ストレージを増やせない。
koboSONYのリーダー、
Android端末ではマイクロSDが基本なのに、
iPhoneKindleは外部ストレージを嫌う。
主義主張の違いかもしれないが…
iPhoneは容量を選べるのだが、
Kindle の選択肢は少ない。
いや、Kindle ホワイトペーパーは、4G一択だ。

Kindle の基本的な考え方は、本のファイルはWebストレージに置け。
Amazonショップで購入し、読みたい時にダウンロード。
別のが読みたくなったら古いのを削除して、容量をあけて、
別のをダウンロード。
そういう発想なわけだが、
そんな四六時中ネットに繋いでるとも限らないし、
読みたい時にダウンロードせずすぐ読みたい側としては、
やはりローカルストレージに入れておきたいもの。
ここでSDカードスロットを持ってくれないKindleは、
だいぶポイントが下がってしまう。

「でもネットのクラウドストレージ、便利じゃん、それならそれでいいじゃん」
と言われるあなた、
実はそこには落とし穴がある。

なんと、1ファイル50MB の容量制限がある、らしいのだ。
こんなサイズ、ちょっとした小説、コミックのPDF だったら即超えてしまう。

PDFを送り込む方法として、パソコンに繋いでのコピペなら問題ないが、
端末の容量が4GB なわけだから、
ろくすっぽコミックスをいれられない。
クラウドにあげようにもサイズがでかい、
という大変不満な状態になってしまうのだ。

…ただ、これは自炊したPDF でおこる問題。
Amazon で購入した本については、ちゃんとサイズも最適化されてるので
クラウドストレージも含めてなかなか快適に使えるのは事実である。


さて、色々述べてきたが、最後の不満点に触れる。
…これは何故こうなったのだろう…どうしてだろう…
スリープ時の画面に表示される絵が、怖いのだ。怖すぎる。
何故こうなったのか…
企画会議やデザイン会議で意見は出なかったのだろうか。

Kindle をスリープさせると、ランダムで5枚ほどの画像の1枚が表示され、
その画像のまま停止する。
eインクは表示したままの状態では電力を消費しない。
だから画像を表示するのはいいんだけど…

これらの画像が、どれもこれも、
悪夢の世界、恐怖のメタファー、
狂気と混沌を表す密集した画像ばかりなのである。
…なぜ?
カラーで色とりどりならあるいは、もう少しマシだったかもしれない。
しかし白黒の密集したデザインは、人に原初的な恐怖を想起させる。
蟻の群衆、
突きつけられた無数の槍、
閉じ込める意思をもった石のブロックの重圧…
これはないわー。こわいわー。
この画像を変更できるかどうかは後日調べてみるとしよう。


不満、文句たらたらだが、
バックライトに照らされてクッキリと浮かび上がる文字は
圧倒的に読みやすいし、
手軽さと実際の軽さで、
感動の読書体験になることは事実である。
溢れんばかり、という表現の他ないAmazonの書籍群から、
お気に入りの一冊をダウンロードして読む喜びは
本好きにはまちがいなく、たまらないものとなるであろう。
…スリープにさえしなければね。