消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

小川 晃通「アカマイ 知られざるインターネットの巨人」Audible

IT 業界に従事しながらアカマイという会社の存在を知らなかったのはかっこ悪い話だが、
実際に知らない人が多いのでこうして本になっているというわけだ。
我が社にアカマイから転職された方がおり、
その人の引き合わせで筆者の方とも仕事する機会があり、
読みたいと思っていた折にAudibleで発見して飛びついた。

期せずして、
アカマイという会社のことばかりでなく、
インターネットの仕組み、
TCPIP のロジックなどを学べたのはありがたかった。
そして、
技術産業、情報産業という分野が、
如何にアイデア一発でひっくり返りうる業界であり、
安定も安寧も、寝ていては得られないという当たり前のことを重く理解した。
先行者利益はあれど、
優れたアイデアと大胆なパワーがあれば、
(テクノロジーの巨人たちがかつてそうであった)
新興の小さなベンチャーに版図を塗り替えられてしまうのだ。

その後の、会社が潰れた後の失業者たちは何処へ行くのだろう…

アカマイは先行者利益にあぐらかくことなく、
地道に版図を広げ、
また新しい技術への挑戦を続けている。
かなわんなぁ…とシャッポを脱ぐのは簡単だが、
生きるために、
生き残るために、
世界中の巨人たちと戦わねばならんのだ。
…シャッポ脱ぎたい…