消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

赤頭巾ちゃん、オークション詐欺に気をつけて。

「・・・結局何に気をつけたらいいのかわからん」
「何だ、直感とか、エマージェンシーとか」

先日オークション詐欺に引っかかりかけまして
「事の顛末をブログに書いたからお前らも気をつけろ!!」
と警鐘を鳴らしたところ
かえって混乱させてしまっているらしい役立たずな私です。
なのでちょっと具体的に実際の経過を書きます。
長くなるので、先にポイントのみ、書いておきます。

1.出品者の評価を「ちゃんと」見る。ひどい場合は数だけかせぐために、ダミーの評価をつけているケースもある。
2.手数料がもったいないが、代引きも考える。詐欺の場合「代引き手数料を聞く」だけでボロが出るケースがある。
3.ブラックリスト口座として公開されてるケースもあるので、口座番号、ID等をネットで検索してみる。
4.「急がせる」「勝手に割り引く」などに注意する。


さて今回の自分のケースです。
そもそも、どうして「怪しい」と感じたのか。
あからさまに怪しい部分がありました。
まずはどんな流れだったか。

ベッドが欲しい。ヤフオクで探す。

オークション終了は深夜。財力に物言わせて見事落札。

着信から、午前二時ごろ、「出品者」を名乗るメールが来てました。
この入金を促すメールが、実は真っ赤なでたらめ、詐欺師の口座へダイレクトだったのです。
以下その内容を引用。長いな。(著作権とか、ないよな・・・)



Date: 22 Aug 2005 02:32:48 +0900
From: bjjidge@mail.goo.ne.jp
Subject: 落札の件

このたびは落札いただきまして誠に有難うございます!
ヤフーオークション出品者の*****です。

原因は分かりませんが貴方様のアドレスへメールを送信できませんでしたので
恐縮ですがヤフーメールのほうからご連絡させて頂きました。
誠に申し訳ありません。今後はこのアドレスへご連絡致します。

早速ですが、お取引のご案内をさせて頂きます。
お取引終了までの短い間ですがよろしくお願いします。
今回は予想を上回る高額で落札していただけましたので
送料のほうは、こちらでサービス(無料)させて頂きます。
商品はすでに梱包しておりますのですぐに発送可能です。

※入金手続きの報告を受けましたら、入金確認を待たずに発送しますので、
今からでもネット経由での代金ご入金が可能でしたらお願いします。
お手数ですが入金後で構いませんので折り返しお届け先等をお知らせ下さい。

当方からの次のご連絡は本日22日の午後になりますので、よろしくお願いします。

【お支払方法】 
*銀行振込*
    三井住友銀行 ドットコム支店
    普通預金
    口座番号:4685222
    口座名義:イーバンクギンコウ(カ
    入金額 :31,300円

☆:*:・゜'★:*:・゜'☆:*:・゜'★:*:・
会社情報
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※あえて口座番号をさらしていますが、
実は調べるとわかる、「ブラックリスト口座」だったので、
ここでもさらしてます。


さて、チェックしてみましょう。


1.目的のベッドは、インターネットショップによる出品だった。
2.店なのにフリーメールで送られてきている。(オークション登録情報と異なる)
3.店なので営業時間がある。(メール着信の時間遅すぎる)
4.店なので振込み口座がコロコロ変わるわけもない。
5.店なので少し調べれば、店舗情報くらいはネットから拾える。
6.店なので好意的な値下げ、値引きなどを勝手に提案するとは思えない。

詰まるところ、「店にしてはおかしい」という点にありました。
そこでこのメールへの返信に、落札した商品への質問を織り交ぜ
さらにBCCでオークションページに書かれているメルアドへも送りました。

ここでビンゴ。
詐欺メールからは速攻で返事が来ましたが、
急く気持ちを抑えて待っていると、ショップの方から連絡が来ました。
「全く不明の口座、メールの内容もおかしいです」と。

・・・やっぱり送料は割引してもらえないんだ・・・
ちょっとがっかりしました。

今回は「オークション自体は本物」だったのでよかったのですが
出品者自身が詐欺目的、出品も真っ赤な偽物、
だった場合、こんなにうまく被害を回避することはできなかったでしょう。
その場合は、「出品者の評価」「代引き」などで対応するしかないでしょう。
そもそも、「まず疑う」姿勢でなければ、ふらりと振り込んでしまうことになるでしょう。

まず疑う・・・なんて悲しくもばかばかしい世の中だろう。
「信じられぬと 嘆くよりも
 人を信じて 傷つく方がいい」(武田鉄矢

「涙の数だけ 強くなれるよ
 明日はくるよ どんな時も」(岡本真夜/真名杏樹

傷ついた分だけ、やさしくなれますように。