消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

感想文

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

オフブロードウェイで絶賛された舞台の映画化がこの作品だそうだが、 もちろんすべて後から知った事。 たまたま映画を見た。 久しぶりの快作だった。 どうも、映画を見るのが億劫なタイプである。 理由は集中力にある。 2時間、映画に集中しきれないのだ。 …

ゼルダの伝説 風のタクト/ニンテンドウゲームキューブ

世間ではPS3 が発売され 米国でもニンテンドウ Wii 発売、 次世代ゲーム機が本格始動を開始しているこの時期に、 ようやくクリアした。 ニンテンドウ Wii のローンチタイトルもゼルダの伝説だっていうのに、 一体何年前のゼルダの伝説をやってるのだろう。 …

MOON WALKER/マイケル・ジャクソン

世界でもっとも有名な男。 この意見に異論はないだろう。 少なくとも、音楽においては、世界で最も売れた男ではある。 数々の奇行と言動から眉をひそめる人も少なくないが、 最も多い反応は、「冷笑」 これではないだろうか。 世界で数千万枚のセールスを誇…

「デビルマン」永井豪

「悪魔は貴様ら、人間の中にいる!」 デビルマンの絶叫こそが、原作者・永井豪の叫びだろう。 勧善懲悪ヒーローアニメ、デビルマンの原作はその叫びに満ち満ちている。 凶暴なまでに、陰惨なまでに。 デビルカッターで岩砕きデビルイヤーで地獄耳している場…

「ドラゴンクォーター」カプコン

そらをみにいく たったそれだけ。 世界を救いたいわけでも魔王を倒したいわけでも宝物を手に入れたいわけでもない。 空が見たいだけ。 それがこのゲーム、PlayStation2で発売されたカプコンのRPG、ドラゴンクォーターの目的。 いいのか?それで。 アクション…

「シガテラ」古谷実

リアルである、ということは本当に価値のあることなのだろうか? デビュー作「行け!稲中卓球部」 で突如としてギャグマンガの頂点に上った古谷実。 彼の、稲中卓球部連載終了後の何作目かの作品。 傑作を世に送り出した人の常として、秀作ではあるがぱっと…

「国家」プラトン

さて、なぜかすっかりギリシャ編となっている読書感想文、 締めるならばこの作品をおいて他にあるまい、 古代ギリシャ哲学の祖にして西洋哲学の源流、 プラトンの大著「国家」である。 「饗宴」と迷ったものの、完成度と思い入れから、やはりこの作品は外せ…

「ギリシャ神話を知っていますか」阿刀田高

ギリシャが続く。そんなつもりではなかったのだけれど。 なぜ自分がギリシャに惹かれるのか。 いや、そんなに惹かれてる意識はない、この本だって、 ギリシャ旅行計画の一環として読んだに過ぎない。 ギリシャ神話を知っていますか。 「聖書を知っていますか…

「遠い太鼓」村上春樹

ギリシャ、で思い出すのが村上春樹の「遠い太鼓」である。 筆者が日本を離れギリシャの地で過ごした数年間の日記(?)を随筆風にまとめた 分厚い随筆集であり、私個人的に思い出深い作品である。 若かった当時、村上春樹という作家の作品を毛嫌いしていた。…

「ユルスナールの靴」須賀敦子

読んだ本の感想文を書いていこう! 読書感想文を書きましょう! そんな小学生の長期休み宿題的発想の感想文。 本当は若年性痴呆症対策に、消えかかる記憶の補填作業。 寄る年波には勝てぬ、と思いながら、高校生辺りで書き始めた この雑記のそもそものタイト…

読書感想文、はじめに。

時々、自分の頭が消えてしまったんじゃないのか、そんな風に思う事がある。 あの時の自分は存在していなかったんじゃないか、 あの時の自分は何も見ていなかったんじゃないか、 あの時の自分は消えてしまったんじゃないか、 そんな風に思う事がある。 僕は記…