消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

カトウ邸のライバルたちP

ピーマン [(フランス) piment]
トウガラシの栽培変種。果実は大きく中空状で、辛みがない。緑色の若い果実を食用とする。ピメント。
「俺はピーマン、ピーマンになりたぁぁいのさぁぁぁ♪」
名曲、ピーマンになりたい、である。

同種食い、というのは自然界ではそれほど珍しいことでもないらしいのだが、
高等生物ほどタブーとされている。
人が人を食う、というのは実は古代中国ではあった風習らしく、
飢饉・飢餓の規模が尋常ではなかったためである。
川口浩探検隊ではないけれど、密林の奥にもそんな人種がいたらしいがー
飽食とともに廃れていく文化(?)であったことだろう。

ピーマンになればピーマンを食べなくて済む。
その熱い思いが歌になった。
「俺はピーマン、ピーマンになりたぁぁいのさぁぁぁ♪」
同種食いのタブーに着眼したダーウィン的発想は
「汝の敵を愛せ」
キリストの愛の訓戒そのものである。
つまり私は、ピーマンという奇妙な緑の空っぽの生命体にまで
愛を与え敬う姿勢を崩さない本物の受難者というわけだ。

それにしてもなんだな。
何も空っぽだからって、肉詰めなくてもいいよな。
ほっといてやれよ、空っぽなんだから。