ゲーム開発費、ゲーム売り上げ（ドラクエ５売れすぎ）
数値に対して思うこと。
ドラゴンクエスト５がニンテンドウＤＳ で発売され、
第一週でなんと64万本という数字をたたき出した。
これがどんな数字か考えて見ずにはいられない。
まずはこちらのリンク。
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0807/24/news018.html
地味に売れており店舗でも在庫切れが続くという
「大合奏バンドブラザーズＤＸ」が
約一ヶ月かけて21万本。
世界一億台といわれるハード、PS2 の鳴り物入りの人気RPG、
「ペルソナ」はまだ23万本。
どこをとっても初週で64万本という数字が
いかに「異常値」かがわかる。
もちろんかつてのファミコン、スーファミ時代には
こういう数字は当たり前にあった。
それはハードがほとんど独占状態にあったからであるけれども
現在のニンテンドウＤＳ 、ＰＳＰ、
ＰＳ３、ＸＢＯＸ３６０、Ｗｉｉ、ＰＳ２
群雄割拠の時代でこの数字の意味するところは大きい。
そして問題も大きい。と思う。
まず頭にいれておかなければならないのは、
ドラゴンクエスト５はリメイクである、という点。
最初にスーファミで出て、その後長い年月を経てPS2に移植された。
もちろんどちらも大ヒット。
そしてPS2版から数年の時を経て今回のＤＳ版となるわけだ。
だからPS2版があるのである。
スーパーファミコンはさすがに持っていないご家庭も多いだろうが
PS2 は普通に持っているものではないのか。
PS2 と比べ追加要素があるものの、それでもわざわざ、と思ってしまう。
何より、
ちびっこならいざ知らず、みんなもうプレイ済みでしょ？
それでもまたやるの？ ドラゴンクエストに一体人生の何時間をつぎこむの？
人それぞれの人生であり時間。
その使い道にいちゃもんをつけるつもりはない。
私が問題視したいのは別の側面だ。
「戦場のヴァルキュリア」というソフトをご存知か。
テレビCM も結構打っていたので
知っている人も多いかと思う。
低迷続けるPS3 にて、起爆剤となる「メタルギアソリッド4」の前の
てこ入れとして発売されたシミュレーションRPG（だと思う）
悲運なるサガをもつSEGA の作品であるけれども
ちょっとこのリンクを見て欲しい。
http://nastassja.seesaa.net/article/94695780.html
すべて予測の数値であるが、
開発費10億未満予想、
売れたのが4万本で、SEGA の売り上げは
おそらく1～2億円と予想されている。
もっとも、PS3 親元のSONY から開発援助金などが
あるだろうとは予想するけれど。
（そうでなければ誰がPS3 なんて危ない橋を渡るだろう）
・過去のゲーム（しかも今もプレイできる）がリメイクで64万本
・意欲的な完全新作ゲームがたったの4万本
これでゲーム会社は何を思うだろう？
まず、PS3 やっぱりやべーな、と感じるのではなかろうか。
制作費70億円といわれている超ビックタイトル
「メタルギアソリッド4」
初週では47万本を売り上げたそうだ。が。
それでもこの国家予算にすらみえる巨額の制作費は
日本国内のみで回収するのは難しいという。
PS2 の頃と比べるとあまりにも大人しい数字に
関係者たちは嘆いているのではあるまいか。
別の事例。
ナムコがXBOX360 のみに供給した人気シリーズ続編
「エースコンバット6」
国内では10万枚にすら届かないという。
Wii の破竹の勢いに対してなんとも振るわない数字が目に付く。
もっとも、XBOX360 に関してはHalo3、グランドセフトオート、
得意のFPS やギターヒーローなど
日本国内ではなく欧米で尋常ならざる売り上げが聞こえてはいる。
Wii に関しても楽観視できる情報ばかりではない。
売れているのは任天堂が作ったソフトばかりという
バランスの悪さが顕在化している。
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0807/24/news100.html
さーて。
だらだら長々書いてきたが、最初の話に戻ろう。
ドラクエ５がニンテンドウDS で64万本。
戦場のヴァルキュリアがPS3 で4万本。
それからエースコンバット6がXBOX360 で10万本未満。
メタルギアソリッドはPS3 で多分50万本くらい（ただし制作費はギリギリ）
この状況下で私がソフトウェアハウスだったら
「制作費を抑えられてそこそこ売れることが期待できるニンテンドウDS」
で開発をするし、
売り上げが欲しければ過去のヒットタイトルをリメイクしますね。
そして心からこう思うだろう。
「開発、つまらねぇ」
「売り上げありきで好きなもの作れない」と。
アイデアが市場に潰され
巨大資本の続編しか製作されないゲーム市場になるとしたら、
なんとも悲しいことだと思いませんか。
私の、本当に勝手な感想を言わせてもらえば、
DS のドラクエ５は売れちゃいけなかったんです。
ヒットしてはいけなかったんです。そう思うんです。
ファイナルファンタジー最新作がSONY PS3 の独占状態から
XBOX360 での発売も決定された。
ゲーム開発はゲームの内容ばかりではない時代を生き残らなくてはならない。
ドラゴンクエスト５がニンテンドウＤＳ で発売され、
第一週でなんと64万本という数字をたたき出した。
これがどんな数字か考えて見ずにはいられない。
まずはこちらのリンク。
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0807/24/news018.html
地味に売れており店舗でも在庫切れが続くという
「大合奏バンドブラザーズＤＸ」が
約一ヶ月かけて21万本。
世界一億台といわれるハード、PS2 の鳴り物入りの人気RPG、
「ペルソナ」はまだ23万本。
どこをとっても初週で64万本という数字が
いかに「異常値」かがわかる。
もちろんかつてのファミコン、スーファミ時代には
こういう数字は当たり前にあった。
それはハードがほとんど独占状態にあったからであるけれども
現在のニンテンドウＤＳ 、ＰＳＰ、
ＰＳ３、ＸＢＯＸ３６０、Ｗｉｉ、ＰＳ２
群雄割拠の時代でこの数字の意味するところは大きい。
そして問題も大きい。と思う。
まず頭にいれておかなければならないのは、
ドラゴンクエスト５はリメイクである、という点。
最初にスーファミで出て、その後長い年月を経てPS2に移植された。
もちろんどちらも大ヒット。
そしてPS2版から数年の時を経て今回のＤＳ版となるわけだ。
だからPS2版があるのである。
スーパーファミコンはさすがに持っていないご家庭も多いだろうが
PS2 は普通に持っているものではないのか。
PS2 と比べ追加要素があるものの、それでもわざわざ、と思ってしまう。
何より、
ちびっこならいざ知らず、みんなもうプレイ済みでしょ？
それでもまたやるの？ ドラゴンクエストに一体人生の何時間をつぎこむの？
人それぞれの人生であり時間。
その使い道にいちゃもんをつけるつもりはない。
私が問題視したいのは別の側面だ。
「戦場のヴァルキュリア」というソフトをご存知か。
テレビCM も結構打っていたので
知っている人も多いかと思う。
低迷続けるPS3 にて、起爆剤となる「メタルギアソリッド4」の前の
てこ入れとして発売されたシミュレーションRPG（だと思う）
悲運なるサガをもつSEGA の作品であるけれども
ちょっとこのリンクを見て欲しい。
http://nastassja.seesaa.net/article/94695780.html
すべて予測の数値であるが、
開発費10億未満予想、
売れたのが4万本で、SEGA の売り上げは
おそらく1～2億円と予想されている。
もっとも、PS3 親元のSONY から開発援助金などが
あるだろうとは予想するけれど。
（そうでなければ誰がPS3 なんて危ない橋を渡るだろう）
・過去のゲーム（しかも今もプレイできる）がリメイクで64万本
・意欲的な完全新作ゲームがたったの4万本
これでゲーム会社は何を思うだろう？
まず、PS3 やっぱりやべーな、と感じるのではなかろうか。
制作費70億円といわれている超ビックタイトル
「メタルギアソリッド4」
初週では47万本を売り上げたそうだ。が。
それでもこの国家予算にすらみえる巨額の制作費は
日本国内のみで回収するのは難しいという。
PS2 の頃と比べるとあまりにも大人しい数字に
関係者たちは嘆いているのではあるまいか。
別の事例。
ナムコがXBOX360 のみに供給した人気シリーズ続編
「エースコンバット6」
国内では10万枚にすら届かないという。
Wii の破竹の勢いに対してなんとも振るわない数字が目に付く。
もっとも、XBOX360 に関してはHalo3、グランドセフトオート、
得意のFPS やギターヒーローなど
日本国内ではなく欧米で尋常ならざる売り上げが聞こえてはいる。
Wii に関しても楽観視できる情報ばかりではない。
売れているのは任天堂が作ったソフトばかりという
バランスの悪さが顕在化している。
http://plusd.itmedia.co.jp/games/articles/0807/24/news100.html
さーて。
だらだら長々書いてきたが、最初の話に戻ろう。
ドラクエ５がニンテンドウDS で64万本。
戦場のヴァルキュリアがPS3 で4万本。
それからエースコンバット6がXBOX360 で10万本未満。
メタルギアソリッドはPS3 で多分50万本くらい（ただし制作費はギリギリ）
この状況下で私がソフトウェアハウスだったら
「制作費を抑えられてそこそこ売れることが期待できるニンテンドウDS」
で開発をするし、
売り上げが欲しければ過去のヒットタイトルをリメイクしますね。
そして心からこう思うだろう。
「開発、つまらねぇ」
「売り上げありきで好きなもの作れない」と。
アイデアが市場に潰され
巨大資本の続編しか製作されないゲーム市場になるとしたら、
なんとも悲しいことだと思いませんか。
私の、本当に勝手な感想を言わせてもらえば、
DS のドラクエ５は売れちゃいけなかったんです。
ヒットしてはいけなかったんです。そう思うんです。
ファイナルファンタジー最新作がSONY PS3 の独占状態から
XBOX360 での発売も決定された。
ゲーム開発はゲームの内容ばかりではない時代を生き残らなくてはならない。
