消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

「エルミナージュ2」/PSP ゲーム(その1)

エルミナージュ2 にドはまりしている。
現在プレイ時間80時間。ついにモンスターハンターP2G のプレイ時間を超えてしまった。
それにしても、PSP というのは長持ちするゲームが多いというか
はまるとなかなか抜け出せないと言うか

ニンテンドウDS、Wiiプレステ2 まで含め、
ゲームはたいてい4~50時間プレイしたら飽きて次のゲームに移行したものだけれど
PSPモンスターハンター70時間、エルミナージュ2 80時間。
コストパフォーマンスが良いというか、良心的というか……。
(だからPSP のゲームは売上が上がらないのかも知れない。みんな次のゲームを買わないのだ)


エルミナージュ2 は、PSP 専用に発売されたRPG で、
一言でいうとウィザードリィである。もうこの一言ですべてである。

エルミナージュの最初の作品はプレステ2 にて発売され、
ニンテンドウDS へ移植された。
それぞれ「ヒット」と呼べるほど目立ったヒットではなかったものの
そこそこの売上と評価を得て、こうして続編が出たり移植されたりしているようである。


内容は、その売上に比して非常に地味である。
同じRPG におけるモンスタータイトル「ドラクエ」「FF」なんかと比べると
インターフェースからデザインからキャラクターからとにかく地味。
物語もあってないようなものなので人に勧めるときなんと言えばいいのかわからない。
面白みを伝えにくいゲームである。


ウィザードリィ」と書いたが、事実完全にウィザードリィの系列を持つ。
ウィザードリィビデオゲーム最初期の頃にアメリカで開発されたゲームであり、
ウルティマなどと並んでRPG の原点、古典とも言うべき作品である。
(第一作は1981年発売。実に29年前……!!)

そんな昔のゲームでありながら、発売当初から非常に優れたゲームデザイン
インターフェースを持っており、
結果29年後に発売されたこの「エルミナージュ2」においても
ほとんど変わらぬデザインで作られているから驚きである。

もっとも、この29年間の間に発売された多くのシリーズ作品の中では
実験的なシステムの変更やデザイン変更が行われたものもある。
このエルミナージュについては、恐らくだけれども、「原点回帰」として
執拗なまでに初期のゲーム性に近づけているものと思われる。

例えば馬小屋に宿泊すると無料で、呪文使用回数だけ回復できるから基本馬小屋生活になる、とか
呪文が7段階にレベル分けされておりそのレベルごとに使用回数が決まっている、とか
ダンジョン内で手に入れるアイテムのほとんどすべてが「?」状態で鑑定しないと何か分からない、とか
ほとんどの宝箱に強烈な罠が仕掛けられていて開けるのが非常に怖い、とか
上級職に「侍」「忍者」と和な職業がある、とか(今回は巫(陰陽師?)まで追加されている)
忍者は素っ裸の方が防御力が高い、とか(修正、補正が色々入ってるけど)


知っている人ならなるほどなるほどと思う点ばかりである。
他にも、
アイテムの渡し方が異常に面倒、お金の管理がパーティでひとつの財布ではなくそれぞれ持ち、
などなど、改善してくれても全然良かった仕様までそのまんまに残っている。
ドラクエ、FF の発展改良を遂げたインターフェースに慣れ親しんだ人にとっては
相当に操作しづらい面倒くささを感じるシステムもそのまま残っている。
(これは正直残さなくても良かった)


(ヤフーブログの字数制限のため「その2」へ続く)