消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

骨折一周年記念

2009年
2/15 スキー場にて追突され、骨折
2/16 入院
2/19 手術


あれから一年たったんだなぁ、としみじみしてしまう。
実に過酷な体験であった。
たかが左手一本であれだけ過酷なのだから
半身不随や脳性麻痺などに至る事故は想像を絶する悲惨さとなるだろう。


期せずして、丁度一年の歳月でもって、
保険会社との折衝も完了し、すべてが万事終わろうとしている。
左腕になお生々しい傷跡と、
埋め込まれたプレートの感触を残して。


今回の事故で思うことは色々あるが
「保険って重要だなぁ」という一点は特に痛感した。

私の、ではない。加害者側の、である。

事故、過失による怪我は社会保険の対象外となるため
治療費全額負担が強いられる。
私のような社会人は
会社を休むことを余儀なくされた入院、通院の全日程分の日給を請求することになる。
加えて当然慰謝料が発生する。

さらに、骨を固定したプレートを除去する手術が発生するのだが
これが埋め込むときの倍の日程が必要となるのだ。
(骨が二本折れ、除去手術はいっぽんずつ行うため)


具体的な金額の公開は避けるが、十万二十万の世界ではない。
もっというと、百万二百万の世界ですら、ない。
はっきりいって人生が狂う金額である。
(金持ちならわからないけれど、少なくとも私は貯蓄もないので)


こういった事故の際に力を発揮するのが、対人障害保険である。
他人に損害を与えてしまった場合に代わりに支払ってくれる保険である。


スキーなどの危険なスポーツ、
多分ゴルフや野球なんかもそうだし、サッカーにも使えるだろうが、
こういったスポーツを行う場合には入っていた方がいい。
たった一日から入れる気軽な保険商品もある。ネットでちょいちょい、とクリックすれば
遊びにいくその日が保証される。


保険は、自分のためではない、相手のために入るべきである。
「怪我させてゴメンナサイ、でもお金ありません」
では被害者は納得しない。
ものすごい金額を請求された上に裁判になることだろう。


転ばぬ先の杖。
注意一秒怪我一生。
俺の左腕を怒らせるな。


慰謝料等で多少は儲かったが、
もうほんと
骨折はこりごり。