消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

人を好きになること、付き合うこと、結婚すること(前編)

まぁ私ももういい加減初心なねんねじゃないわけですから
酸いも甘いも修羅場も嗅ぎ分けてきたわけですから
いや誰もそんなこと聞いちゃいないでしょうけど
AKB とかももクロとかアイドリングとか
「知らない=純粋」みたいな男たちの妄想にあわせて
マジ乙っす、マジお疲れっすと思わず頭下げたくなるわけで
でもそれがカネになることは秋元康じゃなくても知っているもんだがから
だからといっていわゆる美少女ゲーム
「幼馴染、処女、ツンデレ、主人公に惚れている」とか
いくら夢を見るにしても2000光年くらい現実から離れてるんだったら
アンドロメダにでも行って美少女惑星でも探してこいよっつーわけでして
さすがに「結婚するなら処女がいい」と信じて
童貞を貫いているオトメンたちも自分たちが一般常識、現実から
離れてネバーランドに行ってしまっていることは認識しているんだろうけど
部屋に閉じこもって情報と現実をシャットアウトしていれば
脳は基本的に退化していく決まりなので
思考の能力も応用力も認識力もすべてが加工曲線を描いて着陸寸前、
正しい恋愛と結婚はなんぞや、って話なんですけど

・・・話なんですけれど。
正しい恋愛、正しい結婚ってなんだと思いますか?


「恋愛、二股、結婚、離婚」を経験してきた36歳、
十分ってほど知ってるわけでもないけれど
多少語ってもよろしゅうございましょうか。
一番欲しい経験値「添い遂げる」を果たせてないわけですけれど
そしてほんとはそこが目標なんじゃないか、ゴールを知らない人間が
何を語れるんだ、っちゅう話ですが
一個どうしても思うことがあって、発露したいのでありますよ。

まぁ私のブログを長年読んできて下さってる奇特な方であれば
またあの話か、って感じになるんでしょうが
私自身、日々を過ごしていて、
考え、価値観を変えるようなインパクトのある出来事、文章に出会ってないものですから。


んで、何かっていうと、
「人間の恋愛は別に対じゃなくてもいいんじゃね?」っていう「二股論」なのですが
いくつか事例を上げつつ、結論に向かいたいのです。
でも先に結論を言ってしまうと

・多分人類に「男女一対」って無理
・でも「独占欲」は厳然と存在する
・利己的遺伝子の法則から、生物学的にも「独占欲」は存在する
・となれば、「奪い合い、守り合い」のタワーディフェンス化するのは当然

というのが、私のくだらない人生経験から導かれる結論なのです。
「好きなら守れ」「守れなかったら奪われるよ」そんなもんです。


さて。私もインドア派のネット依存症なオタクぃ奴なので
ご多分に漏れず2ちゃんねるを読んだりしているわけでして
まぁ、と言っても2ちゃんねるまとめサイトしか読まないヌルさなのですが
そこで引っ張りだしてきた事例を適当に検証していきたいと思います。


まずはケース1
助けて。浮気がばれた。
http://blog.livedoor.jp/chihhylove/archives/6196520.html
(いちいち全部読んでいくと長いので私がネタバレ含め概略書いちゃいます)

スレ主は、まさしく現在逃亡中での「助けて」
バイト先で知り合った女の子の家に、
「彼氏、出張中だから」
という甘い言葉にノコノコ伺っていたのだが
突然帰ってきて窓から逃げる、という漫画のような事態になったそうだ。
財布も携帯も置いてきて裸足という間男っぷり。

やがて彼女から連絡が入り、「彼氏が話したいと言ってるから来て」
勇気を振り絞って出向いた間男くんは衝撃の事実を語られる。

彼氏(?)「あいつ、言ってないと思うけれど、俺ら結婚してるんだよ」
間男「!!??」

さてさて、その後どうなったんですかね。スレはここで終了している。


私が、また久しぶりに恋愛ウダウダ話なんか書きたくなったきっかけがこれなんですけど
(わりと昔のスレでしたね)
この事件を見て、ですね、私なんかは、ですね、
女の子を責めることなんて、できないんじゃないかなー、
って思ってしまうのです。

日本の法律上、というか、一夫一妻制のどこの国もそうなんですが、
既婚男女の不貞行為は犯罪行為に等しく、
日本の場合では不貞行為を働いた側は有責配偶者となって、
様々な権利が剥奪されます。
例えば、夫婦間の財産共有権、所有物の共有権、
それから、離婚する権利がなくなる。
相手側の意志に従うことになるんですね。

不倫ていうのは、ものすごいデメリットの塊なのです。
いい大人だったら、万引きなんてしようと思いませんよね?
サラリーマンが万引きなんてやったら会社クビになっちゃうじゃないですか。
それと同じレベル、いやヘタしたらもっと悪いかもしれない。
クビにしてもらえるかすらわからんのですから、不倫の場合。
「あんたの不倫が許せないから、一生かけて復讐してやる」
って理由から離婚もしてくれなかったら目も当てられないでしょう。

当たり前だけれど、自由恋愛を楽しみたければ、未婚である方が望ましい。
もし恋がしたくなったら、離婚した方がいい。
まともな判断力がある人なら、万引きするくらいならアルバイトした金で物を買う。
それと同じ事。

であるのに、人類はどうやら恋愛やセックスは神聖で不可侵なもの、
と思っているフシがある。
恋に落ちている二人は禁じられた関係でありながらも
同情されて赦されるべき存在であるように感じるらしい。

これは多分医学的にも証明される。
脳みその麻薬作用だ。
生物というのはよくできているもので、
脳内に色々な麻薬物質を持っている。
その麻薬物質の分泌により、感情や感覚というものがコントロールされる。
なんてことはない、罪悪感も正義感も、身も蓋もない言い方してしまえば、
生体反応、ただの化学反応なのだ。
正義感を発揮した時に「気持ちがいい」
悪いことした時に「気持ち悪い」「心臓がバクバクする」
という現象が、人の精神を操っているに過ぎない。


てことで、「不倫」もそういう麻薬物質の作用があるものであり、
背徳感から、普段の四割増に楽しいものらしい。
だから不倫の方がめちゃくちゃ素敵な恋愛に感じられるし、
周囲の迷惑も省みずズタボロに溺愛して泥沼化する傾向が強いらしい。

これには同様に「二股」だったり「オフィスラブ」なんて秘密の恋も含まれるけど
法的な抑止力や子供の有無なんかも響いて、
不倫のほうがより麻薬的に快楽が強いこととなる。

悪いことほど楽しい、気持ちいい、ってのは厄介な生態系だが、
見方を変えると、「悪いことをやるには精神、神経的にある程度麻痺しなきゃやれない」
ってことなのであって、
「まともじゃないから不倫ができる」という仕組みとも言えるのである。


んで、私が先のケースに対して「不倫女性を責めきれない」と言ったのは、
この麻薬成分のジャンキーになっている可能性もあるし、
生命として、ノリノリになりがちな不倫システムだ、ということからである。
不倫のほうが楽しい、って割りと証明されてしまっているのだもの。
そっちに傾くのもまた、生命としては当然じゃないかな、と思うのです。


(続く)