消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

人を好きになること、付き合うこと、結婚すること(後編)

それから、利己的遺伝子の法則を曲解してみると、
いい女、いい男、よりよい異性と交配して
より多くの、かつより多彩な遺伝子を残そうとするのが
身体の本能として備わってしまっているのだから
これだけ多くの人間がいる中で、別の異性に目移りがしないなど、
それこそ目の欠陥としか思われないのである。
生命は(少なくとも人間は)目移りする仕組みを持ってるのである。

その目移りから守るためのシステムが今度必要になってくる。
それは一般の生命ではオス側に現れるシステムで、
縄張りとかボス争いとか、力を見せることが一般的だ。
大体からして、ホモサピエンスのオス共は、
力も見せんと、指輪と書類だけで女を「自分のものにした」
と思ってるフシがあるからいけすかん。
お前らがその女を自分のものにできているのは、法律という、
国家権力の恩恵で抑止されているだけなんだからな。

その国家権力が「不倫は犯罪」と定義しているせいで、
不倫がより「燃えるもの」になっているというこのジレンマ・・・
一夫一妻制は、人間の本質に背いているものに感じる今日この頃です。

一方、「一夫多妻制」が正しいかというとそれも微妙で、
一夫多妻制が成立するには、圧倒的力と財力を持った男が必要で、
その男が「富む」ためには、下級層の労働者からの搾取が絶対的に必要となる。
システムとして難しい。
アラブの石油王が一夫多妻制を営めるのはバックボーンの巨大な財力があるわけで
その下には多くの下層階級がいるのです。
下層階級の中では一夫多妻制は成立していないはず。

日本の武家社会なんて思い出してみてもそうですわな。
武家の頭領は跡継ぎを産むために正妻とか妾とか持ってたわけですが
江戸の庶民は一夫一妻の生活を営んでいましたからな。


なので短絡的に「DNA が求めるから一夫多妻制!」って話でもない。
まぁそもそも、「一夫」の方が残ってるのもおかしいわけで、
今回のケースなんかは嫁側が不倫しているわけだから
多夫多妻制が話の筋ですよね。
そうなると早い話乱交文化になるわけで、
それってヒッピー文化じゃね?


まぁ私は正直正解の制度は思いつけないんですけれど
ただ、「不倫は媚薬」ってこの状態は問題だと言っているんです。
罰が厳しすぎるからむしろ不倫が燃える、ってこの状態が。
これに限らないけれど、もっと性に対してオープンになっていいと思っていて
その上で
「やっべー、嫁が不倫してたから喧嘩したわー。でも俺も不倫されないように
もっと嫁をかまってやるよう反省したわー」
って、こういう社会になるのがいいんでないか?
と思う次第なんです。

・不倫されるのが嫌ならされないだけの魅力で相手を縛れ
・結局不倫されてもそれを転記によりよい夫婦になれるよう努力していけ
・不倫は赦せ。両者に問題がある、なんて寝言もいらないからイベントとして捉えろ
・不倫を助長している、不倫に対する罰則や判例を緩めろ

こんなところかなぁ。私の主張は。
これでうまくいく、って確信もモテないんですけれど。正直。


もっと他のケースもあげて語りたかったけれど
いい加減書き疲れたのでこのへんで。
ケースだけ上げておきます。


「DNA鑑定するって言ったら妻が泣き崩れてワロタwwwwwwww」
http://blog.livedoor.jp/chihhylove/archives/7367524.html


「旦那に捨てられそう・・・助けてください!」
http://blog.livedoor.jp/chihhylove/archives/7285371.html

旦那の仕事が急に忙しくなりだしたことを、ちょびっと気にしてた奥さん。
そこへ奥さんの友人が「あんたの旦那が綺麗な女性と楽しそうに歩いてた」
なんて良い感じの密告をしてくれます。
そこで離婚を視野にいれて張り切っちゃった奥さん、
興信所を使ってバンバカ調査を進めますが、旦那、白。

ここからが問題。
ご存知でしょうが、興信所や探偵っていうのは、雇うとべらぼうに高い。
こちらのプライバシーに漬け込んでいるとも言えなくはないが、
根拠もなしに1週間、2週間なんて利用すると大変な請求額になる。
一番かしこい使い方は「この日鉄板で浮気する」って日を特定し、
その日だけ探偵に稼働してもらうことなんですねー。

えー、そういうわけでこの奥様、ばんばか興信所使って200万くらい払っちゃったのですが
この200万というのが、マンションだかお家だかを購入する資金だったのです。
んで、その不動産屋に該当する人が、先の友人密告の「綺麗な人と歩いてる」なのですが
契約も銀行ローンも全部進んでて、
もう数日以内にお金をいれなくちゃいけない段階まで進んでたんですね。
そこにきてその虎の子200万使っちゃったわけだから、もー旦那カンカン。

最終的には、家中の金目のものを売って、
足りない分は消費者金融で奥さんが借りて、
その金は奥さんの全責任でもって返済する、なんてことを
旦那さんが提案して終わったみたいなんですが
旦那さん、随分論理的でいい人ですね。
まぁここで壊れた信頼関係は戻らないでしょうけど。