消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

今回のバイオハザードは犬だけでなくネコも恐怖の対象だ!

ただし我が家でだけな。

9月末日、
カトウ家にて身の毛のよだつ事案が発生した。

被害者(私)が夜のしじまに風呂あがりの濡れた髪で
アンニュイに昔の恋などを思い出しつつ、
お気に入りのジンジャーティーバカラに優雅に注ぎ、
ふと窓の外を見ると夜闇の中に明滅するように浮かぶ中秋の名月

なんかのことはほっておいてゲームしていた時である。
PS3 にてFF13-2 をやり、敵を倒したところそいつがどうやら仲間になるぜラッキー待ってたぜ、
なんて実に良いタイミングでの出来事だったのだが
「ピ」という聞き慣れた警告音とともに画面が暗転した。

PS3 の電源が、切れた。


これはソニーに対して損害賠償を訴えたいレベルである。
ご存知世界企業であるソニーは家庭用ゲーム機「Play Station」を開発販売し、
技術革新にあわせて「2」「3」とそのハードウェアを進化させ、
そのたびにどうでもいいことだが、デザインを刷新しインテリア性を高めてきた。
初代プレイステーションニンテンドー64セガサターンあたりの頃は、
家庭用ゲーム機なんつうものは子供のおもちゃであり、
ゆえに子供に視覚的に「かっこいい」と思わせるデザインが中心であった。
それを、家庭の、テレビのそばに置かれる、視覚的にも非常に目立つ位置に存在する自覚から、
次世代機「2」ではデザインを刷新、非常にアーバンでヴィヴィッドでかつソリッドな、
なんつうか、おしゃれな形になった。

やがて時代は進み、薄型PS2、ライバルはGamecube なんて四角いの作って、
そこにマイクロソフトXBOX なるアメ車を投入し、
そういえば最後の輝き「Dreamcast」もあったなぁ、
ニンテンドーもデザインを意識して「Wii」をスマートに美しくまとめてきて、
PSX」なんてので迷走してみたりして

ついにひとつの到達点である「Play Station 3」は
人間がもっとも好ましく思う確度にゆるやかにカーブを描く、
でかいけれど高級感と場所を取るデザインとして完成したのだった。
デザインはボタンひとつひとつまで、
が多分ソニーのプロダクトデザインの基本理念だと思われるので
Play Station 3 では、
ボタンという概念さえもプレステ品質へ昇華させている。

それが、「静電式タッチセンサー」だった。

そしてこの「静電式タッチセンサー」、
おそらくは私のようにネコを飼っている家からの批判で、
その後の新型PS3 では不採用の憂き目を見ている。


何しろこのタッチセンサー式、
肉球に反応するのである。
今夜私がゲームしていたところ、
ネコが片足をあげて誇らしげにPS3 を踏みしめていたのである。
タッチーセンサーは2秒間の長押しで電源が切れます。
たっぷり2秒、ゆうゆうと肉球が踏みしめてくれました。


来週、ついに発売されるバイオハザード
シリーズのわりとお約束は「犬ゾンビ」
こいつが、人型ゾンビと異なり、まず背丈が小さく照準を合わせにくいのと、
その運動能力、素早さ、ジャンプ力などから、
バイオハザードの名物「恐怖対象」となっている。

しかしカトウ家においては
ネコの肉球もまた、敵、なのである。
バイオハザードPS3 のシリーズは、インターネット通信で友人と一緒に物語を進めることができる。
静電式タッチセンサー。
もしゾンビと戦っているその瞬間に、ネコ肉球が電源ボタンに触れたら…

ネコは使えないように工夫しておいて欲しかった。