消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

我々ハ監視サレテイル

あなたのスマフォが、あなたの所在地を垂れ流しているとしたら
あなたはどんな気分がするだろうか。
これは、一応現時点ではまだそれほどの機能ではない。
しかし近い将来、
というか技術的には、もう十分にハッキング可能な状態になってしまっている、
と言えるのである。

鍵は、Google に代表される「位置情報、MAC アドレス収集業者」の存在と、
それらの業者が集めた膨大に蓄積されているデータである。
Google 、と書いたが、Apple も犯人側に含まれていることを明記しておく。

記憶にあたらしいのは下記事件ではないだろうか。

Google無線LANの通信内容を傍受、手違いを認め謝罪
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1005/17/news013.html

iPhoneがユーザーの位置情報をこっそり記録――研究者の指摘で発覚
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1104/22/news019.html

Androidもユーザーの位置情報を記録、Googleに送信か
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1104/22/news063.html


これらは、友人から教わった下記ブログに記載しまとめられているので
詳しく知りたい人は下記ブログを参照していただきたい。
Wi-FiMACアドレスはもはや住所と考えるしかない」
http://takagi-hiromitsu.jp/diary/20111126.html#f04


んが。
非常に長く専門的な話も出ているので、
私がネコに例えつつ意訳、翻訳してみたいと思う。
いや、やはりネコに例えるのはやめておこう。
ネコの存在は今回件にはそれほど重要ではないし、
例えるのとかめんどくさいし。


去年ぐらいだったか。
カレログ」なるアプリが登場し話題となった。
その「話題」の最終的な集約点として、このサービスは中止となった。
確か行政指導が入ったはずである。
カレログ公式
http://karelog.jp/

カレログに恐れおののいた私のブログ
http://blogs.yahoo.co.jp/kato_in_the_sky/60707552.html

カレログへの2ちゃんの反応
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/lite/archives/1659977.html


このカレログなるアプリは、
アプリをインストールした端末のGPS 情報あたりを収集し、
遠隔から位置情報を把握、
「電源切れてたわー」「電波届かなかったわー」
のような言い訳に対策できるように電池残量までロギングするという、
周到な「ストーカーツール」であったわけだけれども

ここまでの強力な機能でないにしても
ある程度の位置情報をつかむことが可能となる「可能性」が、
先のブログでは警鐘されているのである。

どんな仕組みかを簡単にネコに例えると
いや、ネコはやはりやめておく。

世の中に存在しまくるWi-fi アクセスポイント、
そのアクセスポイントには当然ルータのような通信機器があり、
通信機器はそれぞれにユニークな「MAC アドレス」なるものをもっている。
このMAC アドレスとかWi-Fi アクセスポイントの情報が、
AppleGoogle やその他の業者が集めているDB 内に大量蓄積されており、
もはや「地図」が構成されている、というのである。

まず、この「地図」が問題で、
これだけで住所特定が可能ってことになっちゃうのである。
難しい話は先に紹介した高木氏のブログにゆずるとして、

女「あーん、インターネットにつながらないー」
男「どうしたの? 助けに行ってあげようか? 住所教えて」
女「ダメよ、夜中に女の一人暮らしに来たがるなんて」
男「じゃあ電話でなんとかしよう、ルーターの型番教えて」
女「型番て何? わかんないわよ、どうすればいいのよ、電気はつくわよ」
男「ルーターの裏の英字が書いてあるところ写メしてよ」
女「はい」
男(…お。MAC アドレスも写してきたぞ…これで検索すれば…おお! 女ちゃんの住所がわかった!」

ってことになっちゃうのである。どうやら。
それが可能な状態になっちゃってるのである。どうやら。
そして、この技術を推し進めていくと
また難しい話はすっとばすとして

妻「さっきメールくれたでしょ?」
男「ああ送ったよ。会社の写真だったろ?」
妻「そうね」
男「残業だって信じてくれた?」
妻「でもあなたのメールはXX をルーティングしてXX ってMAC アドレスからきてて
  そうすると箱根湯本にいるってことになるんだけれど」
男「!!!」

っていうことがどうやら可能になるかもしれないのである。どうやら。


もはや、個人情報は守りようもなく漏れていくものみたいなので
後は我々が如何に清廉潔白に生きるか
それとも
しょっちゅうスマフォを置き忘れる、落とす、無くす、
そういう生き方を選ぶか、そういうふうになっていくんですね。きっと。