消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

政府とトップと国民とを並べて

民主党政治から3年、らしいけれど
民主党が悪い」「民主党帰れ」
と野次を飛ばす街頭の老人たちは
国民主権国家をなんだと思ってるんだろう。

民主党のせいだ」っていう発言そのものに
もはや選挙権の権限を持つ資格が無いことに
その人たちは気がついているのだろうか。

日本人である以上、
多数決原理の選挙という手段に従うことに合意しており、
その前提のもとに選ばれた代表たちが政府構成員として
国家の大事を決めていく。
たとえあなたが投票したのが違う党であり違う人物であったとしても
選挙制度に乗っかっている以上、「国民が選んだ」ということは事実であり
あなたも国民である。
だからあなたが選んだのである。
嫌なら外国に行くしか無い。
嫌だったのなら、その政党を落とすだけの活動をして仲間を集めて
自民党に投票させれば良かったのだ。

民主党という国民判断が、わずか3年で覆されることに
この国の国民性を見る思いだが、
それ以上に気になるのが
自民党圧勝」という事実だ。
そうなるのは仕方がない、正直仕方がない。
だって他の候補がひどすぎるんだもの。
未来の党とか維新の会とか、なんだよあれは。
名前を変えただけの老人会じゃねぇか。

ひとつ、選択に責任を持てないこと。
ひとつ、良い選択肢を国家が生み出せてないこと。
この悪循環は末期的なので、滅びるしかないんだろうな、残念だな、
って思う。

国民が、皆基本教育を受け、中途半端な知識と選挙権を持つことで
政府やマスコミは、時に国民をなだめるので手一杯だったり、
時に国民をだまくらかしてコントロールしたり。

例えば、昔、
国民の教育水準というか、自己主張が小さかった時代、
軍事政権下でトップのむちゃくちゃな方針にも
異を唱えることができずに従うしかなかった。

そのおかげで当時の政府は国内にあまり労力をかけることなく、
海外への侵略、軍事戦略を練ることができた。
良きにつけ悪しきにつけ、少数にコントロールされた組織は、
内側のコントロールに無駄な労力を費やさず、
外側への発信力を持つことができる。

ふと、外に目をやると、
中国だったり韓国だったりが目に留まる。

国民を強力に押さえつけ、あるいは洗脳し、
国論を一方向へ向けさせることで、
外交戦略に打ち出す余力を、持っているように思える。
例えば日本で行われているいろんなデモ活動とか、
混乱活動とか。なんかそういうの。

国民が中途半端に主権主張し、
知識レベル、意識レベルがひどく貧相な我が日本は、
実はものすごく国力が弱いダメな国なのかもしれない。
国内で足を引っ張り合ってるのではなく、
海外に向けてどういう日本になるべきか語るべきところで
大局的な視点が持てず、大局的についていくことができず、
大局的にはよくわからない国民のうごめく土地。

そういえば、アメリカは外国への干渉が激しかったけれど
あの国の国民性、国民というものは
どんな意識をもったどんな存在なのだろう。
おせっかいな家庭教師、といったところか。