消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

アルジェリアテロ、邦人の安否は依然不明

アルジェリア天然ガス施設をテロリストが襲撃、
人質を取り立てこもり、
隣国マリでイスラム武装勢力の掃討を理由に軍事介入したフランス軍の撤退、
米国内で収監されているエジプト人イスラム過激派指導者らの解放などを
要求していたとのことである。

これに対しアメリカ政府は「テロリストのいかなる要求にも応じることはない」とし、
要求を受けるどころか交渉することも拒否していた。

日本政府としては「日本人の安否確認」を唯一最大のミッションとし、
アルジェリア政府に対して人質の命を第一とした
事件の早期解決働きかけてきた。

事件の起きたプラントの建設会社日揮は日本人含む同社の社員の安否を心配、
同社社員他アメリカ、イギリス人など含む、132人もの人質が取られていたらしい。


アルジェリア軍は早々に軍事作戦を展開、
19日、軍部による強行突破し、犠牲を出しながらも制圧作戦完了と公開した。

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【カイロ=大内清】アルジェリア南東部イナメナス天然ガス関連施設で日本人らがイスラム過激派武装勢力に拘束された事件で、アルジェリア軍は19日、犯行グループが人質とともに立てこもる同施設のガス生産設備区域に強行突入した。国営アルジェリア通信は、外国人の人質7人と犯行グループの11人が死亡したと報道、アルジェリアのテレビ局ナハールは、人質に日本人1人が含まれると伝えた。

 ナハールは同日、セラル首相が拘束事件に関し記者会見を開くと報じた。フランス通信(AFP)によると、イギリスのハモンド防相は「アルジェリアの人質事件は終わった」と話した。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/130120/mds13012001160002-n1.htm


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日本人らを人質に天然ガス関連施設に立てこもった武装勢力の一部を制圧したアルジェリア軍は、豊かな天然資源を背景に得た最新装備に身を固めた“精鋭ぞろい”とされる。軍上層部は政治、経済界にも強い発言力を持つとされ、専門家は「国益を守るため、国際世論が高まる前に攻撃に出たのでは」と分析する。
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http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130119/crm13011910030004-n1.htm


この事件が起こった背景をQA形式で説明してくれているサイトもあった。
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 Q なぜアルジェリアに飛び火したのか
 A 3組織のうちAQMIは、もともとアルジェリアでテロや誘拐を繰り返していた組織だ。アルジェリア軍の掃討作戦を逃れてマリに拠点を移し、他の2つの組織と関係を深めてきた。
 このAQMIがマリとアルジェリアをつなぐ接点で、今回の犯行グループを率いているのもベルモフタール元AQMI幹部とされる。フランスのマリ軍事介入に報復するために、フランス軍機の領空通過を認めたアルジェリアの欧米の権益に狙いを定めたようだ。

 Q その他にも狙いはあるのか
 A 犯行グループは、アルジェリア政府に捕らわれている仲間100人の釈放を求めているとの関係者の証言もある。
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http://sankei.jp.msn.com/world/news/130117/mds13011720150013-n1.htm



事件の終息は喜ばしいが
犠牲者を出すことになってしまったのは大変残念であるし
怖い。
怖いと思った。それは・・・

ところで、「自衛隊」が守るものとは、何であろう?
国民か、国家か。
多分、国家だろう、と思う。
今回の事件でアルジェリア自衛隊を派遣していたとしたらー・・・
それは明らかな軍事行動であって「違憲」となったであろう。
イラン・イラク戦争当時、そしてその戦後処理に際して
日本国会は揉めに揉め、
「撃たれない限り撃たない」という、
わりと「標的」のような派遣となった。

そう。そうでなければ日本は自衛隊を、軍事力を海外に派遣できない。
逆の考え方をすると、そうでなければ、
日本人が危険に晒されている、という立て付けで
日本が軍事力を外国に侵入させることが出来てしまう。
どんな立て付けであろうとそれは諸外国からすれば「軍事力の派遣」
戦争行為と捉えられても仕方がない。

だから、自衛隊は、外国にいった僕等を助けれない。

例えば昨今言動に注意しなくてはならない「尖閣問題」
中国では昨年、大規模デモが行われ
日系企業、日本車などが襲われた。
日本人が襲われたケースも多く報道された。

自衛隊は助けてくれない。
現地の警察はどっちの味方だろう。
それを「怖い」と思った。

今回、アルジェリアテロから不当な要求をたたきつけられたアメリカ政府は
テロに屈しない明確で強硬な姿勢を当初から示した。
それは、多分正しかったと思う。
交渉や条件付きで飲んだりすれば、
今後も同様のテロ事件を量産することになっただろう。

だが、人質になった自分がそんなニュースを見聞きしたらどんな気持ちだろう。
安否確認しかしてくれない自国政府。
要求を突っぱねるアメリカ政府。
さぞ、
さぞ絶望的な気分になることだろう。

イギリスMI-6、アメリカFBI、日本KONAMIソリッド・スネーク
なんかよくわからないけれど
そういうスパイ映画っぽいあたりの組織に助けてもらうのは
非現実的なんだろうか。


怖い。外国怖い。
あ。
でも日本国内の方が実は事件は起きてるんじゃないだろうか。
尼崎事件とか高速バス事件とか電車がマンションに突っ込んだりとか。
怖い。生きてるって怖い。