消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

ドラマじゃない

現実はドラマじゃない。
生活は映画じゃない。
二時間とか24回とかの連載じゃ終わらないし、
伏線が回収されるとは限らない。
理不尽な展開はつきものだし、
綺麗なエンディングなんかも用意されてない。

当然少女漫画のような恋はない。
だいたいからして恋愛の現実なんてものは、
美しくもドラマ性などもなく、
ただただ利己的で排他的で、
本人たちがアドレナリンだかドーパミンだかでラリってるだけで
はたから見たら喜劇にすぎない。

それでも、
むしろそれだからこそ、
人生は美しく恋愛は素晴らしい。
筋書きと演出なんかを必要としない、素の主人公。
ドラマ性のないヒロイン。
物語性のない他の脇役たちは、あっちのドラマでは主人公だ。

映画やマンガに逃げずとも、
人生は充分楽しいし、
見届ける、やり遂げる価値がある。
たった一人の観客である自分自身に、
がっかりされない役割を演じたい。