消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

美人の需要は下がってないか?

ひと昔、ふた昔前と比べて、
美人への需要は下がってるとは言えないだろうか?
いやこれは色々説明しなくては伝わらないだろうけれど、
「どこへ?」の需要についてである。
どこへ? 我々へ。我々にとって。

我々、とは善良なる一般市民、
無個性、無主張、しかし性欲と権利主張だけはいっちょまえで有名な、
我々一般小市民である。
つまり、あなたと、私。
まぁここは話をシンプルにするために、男性に限定してもいい。

一般小市民の男性。
に?
美人女性のニーズが減少している?
んな馬鹿な。
前にも増して過大傾向にあるんじゃないのか?
俺アイドル好きだし。
あ、でもAKBみたいな量産アイドルはちょっと…

なんて好みの話は置いておく。
私自身も美人大好きである。
若い女性サイコーである。
しかし例えば、
た、と、え、ば、だ。
結婚する相手として、「美人」を強く求めるだろうか?
何というか「美人じゃなきゃ嫌だ!」
ってなるだろうか?

なるかもしれない。
では街を見回してみると…
あれ?
なんか可愛い子、多くない?
え、全然ストライクゾーンなんですけど。
ちょ、ちょっとドキドキしちゃう…

ん、つまり、「一般人の美人化」が促進されてるのではないか、と。
美人を求める声はそもそも減ってなくて、
それに対して、馬鹿で単純な男どもの要求に対して、
女性たちがかなり「応えてくれてる」現実。
これは、美人の需要が減った、というより、
美人の供給が増えた、と見なしていいのではないか。


もう一方で、こんな感覚はないか。
「美人は、他で満たせる」
会いにいけるアイドル、としてのAKB48の台頭めざましい。
メイドカフェは局地的なブームを出て各所歓楽街に普通に存在する。
ガールズバーなんかもその典型だ。
「若くて可愛い子」と気軽にお話しながら酒が飲める。
さらには、人によっては(私なんかは)こんなことさえ思う。
「アダルトビデオで美人多いし」


かつて滅多に出会うことのできなかった「美人」に、
ごく気軽に、安価に、
しかも(一番大事な点だが)こちらの欲望を満たしてくれる形で、
会うことが可能な時代なのである。
金さえあれば。

その金額だって、一昔前に比べれば随分手頃になった。
ネットは定額で美人の水着画像なんか片手で探せる。
一万円を超えていたアダルトビデオは二千円でかえる。
ボトルを入れないとまともに相手にしてもらえなかったキャバクラに対し、
千円未満のカクテルを注文してればお話できるガールズバー
AKB48だけはちょっと高いかもしれない。
会いにいけるアイドルのはずなのに、チケットはものすごい倍率の抽選らしいから。
(だから握手券の購入という形で会いに行ってるのだろうな)


実のところ、美人への需要は減っていない。
非常に安価に、手軽に、供給されるようになってきてるのだ。
その結果男はどう考えるか、というと、
美人は他で満たすから、
結婚相手は気だてがよくて優しくて素直で料理上手な子にしよう、とか、
もっとひどいケースだと、
性欲はネットで満たすから彼女なんか要らない、
となるわけである。
草食系と言われる人たちの現実はそんなものだろう。


ブラック企業が多少なり成立するのは、
その企業の給料と勤務時間でも、わずかではあれ、
満足が得られるからだ。
彼女とディズニーランドに行きたい、
夜景の見えるバーで飲んで、ホテルにしけこみたい、
そんなハイクラスで時間と手間のかかる欲望ではなく、
ネットをわずかに見る時間があれば、まぁなんとか、残業続きでも働き続けてしまう、
お手軽なリビドー充足。

少なくとも、
リアル美人に高い金と大量の時間を費やして奉仕する、
貢くん、
アッシーくん、
XXくん、なんて存在は、
多分壊滅しているか、数を激減させているはずである。
「リアル」美人の需要が減ったから。

これがいい形で社会を変えて行くと嬉しいんだけど…
そうはならないんだろうなー。