消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

ラグランジュポイント

しんどいだけが人生さ。

さっき気まぐれに書いた日記を、
そんな言葉で締めくくった。
しんどさだけが人生さ。
そうさ、その通りさ。
他に何がある?

しんどいから歓びがあり、
しんどいから幸せがあり、
しんどいから次へ進めるのだ。
しんどくなかったら?
辞めてしまうだろう?
しんどくなかったらそのままでいようとするだろう?
しんどくなかったら解決しようなんてしないだろう?
しんどくなかったら幸せなんか改めて探さないだろう??

なったことないからわかんないけれど、
億万長者って奴らも多分しんどいんだ。
きっと退屈で死にそうなしんどさの中を、
なんとか気合いで生きてるはずだ。
政治家も芸能人もスポーツのスターも優良企業の社長も。
しんどくなかったら、どうやって朝起きられるっていうんだ?
しんどくなかったら、
何もなかったら、
何一つ感じることなんかなかったら、
目覚めてもおきる必要なんかないじゃないか。
まどろんでまた眠ればいいじゃないか。

腹が減って起きるのは、空腹がしんどいからだ。
美味い飯、極上のレシピを食べられないのが辛いから、
美食家は金を稼いで三つ星レストランにゆく。
美味いものを食べられないのがしんどいからだ。

しんどくなかったら?
何もしないだろ?


だから…
しんどいだけだから、
いつもいつもしんどいだけだから、
しんどくて正解なんだ。
しんどいだけが人生なんだ。

そうでないならなんで、
あいつにばかりしんどいことが降り注ぐんだ?

まだ若いのに。
四十手前なのに。
どうしてガンが転移してるんだ?
嫁さんと子供を抱え、
どうして死刑宣告されなけりゃならないんだ?
イカサマみたいな奴らが生きて、
なんでたった一つの小さな望み、
何一つ贅沢ではないはずの望み、
長生きすることが叶わないんだろう。