消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

せかいでいちばんまずしい大統領の言葉

ハイパー消費社会をこのまま続けたら
確実に世界と地球は枯渇し滅びる。
単純な計算だ、とエル・ペペは言う。
世界で一番貧しい大統領、と言われるムヒカ大統領の、リオ会議での演説だ。

「質問をさせてください。ドイツ人が一世帯で持つ車と同じ数の車をインド人が持てばこの惑星はどうなるのでしょうか」

どうなるのだろう?
地上を埋め尽くす車の排気ガスで、
息を吸うこともできなくなるらしい。

本当に貧しい人というのは、モノを持たない人ではない、
満足できない人だ、とエル・ペペは言う。
そして人間は、モノを持つために産まれてきたのではない、
幸せになるために産まれてきたのだ、と。

幸せってなんだろう、と自分の人生を見なおしてみる。
漫然と現状に満足して思考を停止して筋肉を弛緩させれば、幸せな感覚になれる。
でも仕事を、リーダーをやっていてわかっていることがある。
辛い、苦しいの先でなければ、人は成長しない。
そして成長の先には、明らかに一段次元の上がった幸福、喜びがあるのだ。

だったら、辛くても歯を食いしばって残業することを、私は望む。
(今のところは…。身体が動くから)


しかしそれは私の話として、
ハイパー消費世界において、人が疲弊し、モノが消費され、
世界資源が信じられない燃費で消えていくこの社会は、
確実に地球資源を喰らい尽くす、と言う。

どうするんですか?
どうなるんですか?


このハイパー消費を続けるためには商品の寿命を縮め、できるだけ多く売らなければなりません。ということは、10万時間持つ電球を作れるのに、1000時間しか持たない電球しか売ってはいけない社会にいるのです!そんな長く持つ電球はマーケットに良くないので作ってはいけないのです。人がもっと働くため、もっと売るために「使い捨ての社会」を続けなければならないのです。悪循環の中にいるのにお気づきでしょうか。これはまぎれも無く政治問題ですし、この問題を別の解決の道に私たち首脳は世界を導かなければなりません。

石器時代に戻れとは言っていません。マーケットをまたコントロールしなければならないと言っているのです。私の謙虚な考え方では、これは政治問題です。



出展:
http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/
(全文読むべき、必読の演説である)


参照元 Read the original here: http://hana.bi/2012/07/mujica-speech-nihongo/#ixzz3ossFXoKf
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