消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

阿刀田高「陽のあたる家」Audible

ホラー作家、と個人的に捉えていた阿刀田高の短編、
やっぱりホラーだった。

劇中劇として語られる夏目漱石夢十夜の一編が、
正直背筋がぞくりとするほどの恐怖だった。
が…
本編の方の恐怖はどんなものであっただろう?
「えー、そんなオチー?」
との肩透かし感が大きかった。

ただ、日本を代表する作家の美しい日本語に、
やはり読みやすい(聴きやすい)と心地よく感じながら聴き終えた。