消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

ゾゾタウン、ゾゾスーツが取る覇権と強み

ゾゾタウン、ゾゾスーツが取る覇権と強み
ゾゾタウンが、体のサイズを自動で測ってくれる全身タイツ、「ゾゾスーツ」の無料配布を発表してから数ヶ月。
未だ「それ」が届かない中で、正月のバーゲンの時期が来たので買い物に行ってきた。
一歳の娘の世話は全て嫁に託して半日ほどデパートを巡って来た。

そして確信した。

ゾゾスーツは確実にヒットするし、
先行者として覇権を取るだろう。
後から他社が同じものを出しても、
フィッティングタイツ自体はクローゼットには邪魔な代物だから、
二つと欲しいわけが無い。
だからユナイテッドアローズビームスが同じような測定マシンを発表しても、
ゾゾスーツ所有者は欲しがらないだろう。
そして、ゾゾスーツが無料で配られてしまった以上、
各社も出すなら追随する他なく、
その一方で無料という魔力に釣られて大量の人口がゾゾスーツを既に求めてしまっている。

圧倒的なアドバンテージをゾゾタウンが確立することは、
もう約束された未来だ。

そうすると、各アパレルメーカーは測定データをゾゾタウンから買わなくてはならない。
ゾゾタウンはこのデータを、各社には有料で提供するだろう、
もちろんユーザーには負担を強いない(許可は当たり前に取るけどね)。
この料金でゾゾタウンはいくらでもゾゾスーツのコストを回収できるだろう。
全く見事な「先行逃げ切り完全勝利」じゃないか…

そう確信したのは、やはり、服の買い物は面倒だ、と実感したからだ。
もちろん試着とかウィンドウショッピングとか店員とのやりとりを楽しみに行く人もいるだろう。
だがしかし近い未来、それは完全に「レジャー」となるだろう。
試着を楽しみたい人も、時間がない時や分かり切ってる定型の服を買うときには、
ゾゾスーツで測定したデータでネットでさくっと買うようになる。

だって本当に面倒なんだもの、服を買うのって。
試着して、検討して、店員さんのラッシュを交わして、
までならいいけれども、
さらに、「あー、あっちの店も見てみたい」って、
西口のマルイから東口のパルコまで移動しなくちゃならないんですよ!?!?
あろうことかそこで、「やっぱマルイの方が良かった」と戻る時間的損失を、あなたどう見ます??

1歳児を妻に押し付けて得た半日だけの大事な自由時間が、
夏日のアイスクリームのようにダラダラと無意味に溶けて流れて行くのを、
あなた黙って見てるだけ、と言うんですか??

時間は無限じゃない。
人類は、衣食住を簡易に簡便に手に入れることができた結果、余暇を手に入れた。
あらゆるアミューズメント、娯楽業界は、この人類の余暇を奪い合うビジネスに他ならない。
ネット通販、オンデマンドテレビ、ゲーム、youtube、エクササイズ、子供との時間、新規オープンのラーメン店、、、

時間は無限じゃない。
ほんとに無限じゃない。
現代人の持っている余暇を確保できるビジネスが伸び、
無駄に時間を費やす要素(アクティビティ)はどんどん排除されていくのだ。
ゾゾスーツは何を提供してくれるだろう?
多くのアパレルブランドの服を、
試着に出かける、
その時間を丸ごと人類に還元してくれるのである。
衝撃なんてもんじゃない。
「神」とまで言うのは大げさだけれど、
我々の貴重な1時間、30分という時間を、我々の手元に戻してくれるのだとしたら、
それはもうほとんど、神の御技といっても差し支えないんじゃなかろうか??


ゾゾスーツがどれだけ凄いか、は、
こちらのブログの方が詳しい。
アパレル業界の方が書いてると思われるが、
ほんとに「なるほど!!」であり、
ゾゾスーツの凄さが具体的に分かる。

いやー。
株やってたら全投入だなー。ゾゾタウン。
向こう10年の勝ち組が産まれる瞬間を目の当たりにした気分だわー。

惜しむらくは、
注文殺到して、
ゾゾスーツが一ヶ月たった今でも私の元に届かないことだ。
いつくるんだ、これ…

http://webshugi.com/zozosuit/