消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

水って透明じゃないの?

転居してもっとも驚いたのが「水」だと思う。
蛇口からでてくる「白濁した」液体にのけぞりそうになった。

水って透明じゃなかったの?

転居前の町、調布は水のうまい町だった。
調布は深大寺そばの地で、そばの名所は水の名所とイコールである。
水道水がそんじょそこらのミネラルウォーターよりうまい。いやほんと。

調布が特別なんだ、とは聞いていたが
いざ水道水を飲めない生活になると不便と言うよりも
「じゃあ洗濯はいいのか?」「料理は?」「シャワーは?」
と気になりだしたら止まらない。
未だにコンタクトを洗う気になれないでいる。

調布が特別なんだ、とは聞いていたが、
友達に聞いてみると「そういえば子供の頃は水道水を飲んでいた」

初めて「水」がペットボトルで売り出された時、衝撃を受けたものだった。
なんでも売り物になるんだな、と笑っていた自分が機会あるごとに水を買い込んで帰る。
そのうち空気まで売られるようになるかもしれない。

エコロジーとか地球に優しくとか
口さがなくいう連中は大嫌いだが
透明な水のない町、透明な空気のない世界には
なってほしくない、と思う。