消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

考察「モラルと共通意識①」

たまたま怠慢な個人を例に挙げて日本人全体を論評しようというのにも無理があるだろうが、
いささか日本人としてのモラル失墜が激しすぎないだろうか?

日本郵政公社愛媛監査室は31日、はがきや封書など660通を配達せず自宅などに隠したとして、愛媛県伊方町の伊方郵便局の男性非常勤職員(29)を懲戒免職処分にしたと発表した。

 郵便法違反(郵便物の隠匿)の疑いで書類送検する方針。「配達が面倒だった」と話しているという。
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_11/t2005110110.html


「日本人としてのモラル」・・・すっと通り過ぎてしまいそうなワードだが、
ここにはあふれんばかりのテーマやペーソスが含まれてる。
モラル、って国ごとに違うのか?
日本人として限定のモラリティは存在するのか?
そもそも「日本人」て何か?
モラルって何か?

例えばこんな話を聞いた。
日本ではテレビの報道で遺体の映像が流されることはまずない。
人の死や遺体への崇拝、畏怖の共通観念があるからだ。
これは仏教思想と思われがちだが、実は儒教の理念。
仏教が盛んなタイでは、人の死は身近で、「軽い」
報道で遺体の映像が流れたり交通事故の被害者のまわりに集まるのは
日常茶飯事だそうだ。

情報ソースはこちらのメルマガ。
http://www.melma.com/backnumber_123276/

共通思考なんてない、一般常識なんてかろうじて国家内で保たれているだけ。
同じ国家内でもモラルは違う。
できちゃった婚」に対するイメージが、地方と首都圏で、あるいは年齢層によって
随分違っていた、と結婚式にいってきた友人が言っていた。

世界が一つの方向へ向かい、
民族がその垣根を越えて徐々に融合し
普遍的なもの、ユニバーサルな文明へ合流していく、という理想は
今のところ随分理想的すぎるようである。

例えば「戦争は忌むべきもの」「殺し合いは避けるべきもの」
これが共通意識としてもたれていないことは、平和な日本人としてはとても疑問だけれど
世界情勢がそれを証明している。

この考察は機会を見て加筆していきます。