消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

考察「モラルと共通意識②~天皇制~」

考察「モラルと共通意識②~天皇制~」

皆さん、天皇制には、賛成ですか?反対ですか?そもそも天皇制ってなんですか?
今、天皇制が微妙な温度で熱い。
微妙、というのは、根が深いからだ。
実に125代。数字にすると意外に少ない、と感じたが、歴史になおすとそれがいかに深く長いかわかる。
日本史のほとんど全ページを占めるのだから。

今、天皇制が熱い原因は、紀宮さまの結婚支度金、一億数千万円という数字と
「女皇子へ皇位継承を認める法案」が、妙な速度と静かな強引さをもって可決されようとしているからだ。

次なる質問は、結婚支度金に一億五千万円は高いですか?
女性、女系天皇の容認には賛成ですか?

どちらも、「天皇制」というものを是認した上での質問なので、
まず天皇制について考えてみたいと思う。
これは日本人ということ、日本人としてのモラルにも、少なからず関わってくることと推察する。

天皇制容認の視点。
・象徴としてわかりやすい単一存在。
・外交上重要な公務を担うことができ、尚且つ政治的な私見をもたない(ここ重要)
・廃れていく文化の保存
・かつての絶対君主への畏敬の念。


天皇制反対派の視点
・他の機関、特に政府、総理大臣によって役割は代替できる。
・そもそも代替するほどの役割を担っていない(役割が不透明)
天皇家はともかく、皇族と呼ばれる貴族たちの存在は謎。
・それら役割が不透明な人々への税金は無駄ではないか。
・象徴って、何?
・王家の存在しない国もある。

これらの点について考察していく予定だがー
天皇制について書く」という行為は、この時期でなくても、いささか不穏な空気を感じるものがある。
125代、日本創生期より連綿と培われた世界、深くないわけもなかろうが・・・


天皇制に関する記事、ブログを紹介。


以下ヤフーニュースより。
皇室典範改正案 通常国会提出慎重論も 寛仁さま「発言」波紋広がり

 皇位継承資格者(継承順位五位)である寛仁親王殿下が、政府の「皇室典範に関する有識者会議」が打ち出した女性・女系天皇容認の方針に疑問を呈されたことが波紋を広げている。有識者会議の運営には、従来「当事者である皇族の意見を聴かないのか」「なぜ結論を急ぐのか」などの指摘があったが、寛仁さまの「発言」を受け、拙速を危ぶむ声が高まっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051107-00000003-san-pol

この記事の中でしかし、寛仁親王殿下の「雑談」は、すべてに賛同という気にはならなかった。
福祉団体「柏朋会」の会報に掲載された寛仁親王殿下のエッセー「とどのおしゃべり-近況雑感」の要旨は次の通り。
 ・世界に類を見ないわが国固有の歴史と伝統を平成の御世でいとも簡単に変更してよいのかどうか。
 ・万世一系、百二十五代の天子様の皇統が貴重な理由は、神話の時代の初代神武天皇から連綿として一度の例外もなく、『男系』で今上陛下まで続いてきているという厳然たる事実です。
 ・皇室典範を改正し、(1)元皇族の皇籍復帰(2)女性皇族に養子を元皇族(男系)からとることができるよう定め、その方に皇位継承権を与える(3)元皇族に廃絶になった宮家の祭祀を継承していただき、再興する-などの方法を駆使してみることが先決だと思います。