消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

カトウ邸一番。

昼なお暗いカトウ邸。
元々日当たりが悪いのを、カスタマイズを加えてより密閉、より暗雲状態にしてある。
陽光が入る隙間は、ない。
それゆえ滅法寒く、初めてパンダに会ったような衝撃である。
けたたましく自己主張する目覚ましどもをなだめすかしたあとは、
その手でそのまま暖房器具のスイッチをいれていく。
エアコン、ハロゲンヒーター、カーペット、…
赤い人工的な炎にすがりつきながら丸くなってる様は、ホモサピエンスが洞窟で見を寄せ合ってる姿を想像してもらえればほぼ近い。
窓をふさぐシャッター(雨戸なんて生易しいもんではない、シャッターである)を、
轟音立てて風がゆらす音に、この冬一番の厳しい冷気を想像して思わずつぶやく。
「嵐、か」

そんな状態だから今日も厚着してきた。
モコモコだ。
カトウの寒がりは日常的でクリープとコーヒーみたいに世間に認知されてるので、
近すぎて気がつかなかった恋に似ている。多分。

もう春、なんですなぁ。
枚数にして5枚きてきました。
しかも上はもこもこのダウンです。
マフラー?必須装備だっつの。
電車に乗りながら、なぜ自分が汗をかいてるのかしばらく原因がわからなかったよ。
あったかかったんだな。
春、万歳。
春、一番。
出会いと別れの季節よ。
今年は何を得て、何とわかれるの、か。