消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

溢れる陰謀論と、しかし確実なことは何も言えない牛乳

日課的にTwitter タイムラインをたらたら流していたら、目を疑うツイートが飛び込んできた。

 

「牛乳は飲んでもカルシウム摂取されないらしい」

https://twitter.com/keiichisennsei/status/1176152763069190144?s=21

 

え!?

は!?

いや、何それ、今更!?

四十路を越えてからそんなこと言われても…!!

 

ガキの頃から牛乳は身体にいいと言い聞かせられ、疑うことなく子供の頃は毎日の日課として飲み、

今でこそわざわざ飲んだりしないものの、

我が娘2歳には、母がしていたのと同じように毎朝牛乳を飲ませている。

幸いなことに娘は牛乳好きなので文句なく飲んでるが、

これが牛乳嫌いな子だったらどうしてただろう?

「身体にいいんだから飲みましょうねー」

「これを飲んだらアンパンマン見れるからねー」

当然のようにそう「教育」していたことだろう。

 

え?

牛乳のカルシウムって…取れないの?

とちょっとググったら、こんな文書を見つけた。

http://www.eps1.comlink.ne.jp/~mayus/lifestyle2/milkcalcium2.html

 

長い文書だけど、どうやら、

「カルシウムはそんなに取らなくていい」

って書いてあるようで、

えー!?!?

イヤイヤ、牛乳の話だけじゃなく、そもそもカルシウム要らないの!?!?

何どう言うこと!?

それどころか、

「牛乳の飲み過ぎが骨粗しょう症の原因」

とかまで書いてある記事もあり、

「え!?牛乳はカルシウム吸収できないんじゃないの!?どっちなの!?何なの!?」

とひたすら混乱だけさせられる40にして惑わず。

 

牛乳が「意味がない」どころか「害悪」とさえ捉えられる内容。

困る困る。

娘になんと説明すればいいのか。

そも、牛乳は止めることができるとしても、

乳製品、クリーム系の料理やお菓子は止められるわけもない。

ソフトクリーム大好きな娘と妻である。

牛乳プリン大好きな娘と妻である。

ホワイトソースを避けて生きるのは、

チーズを避けて生きるのは相当困難であるはずだ。

先輩に乳脂肪分のアレルギーで食べれない人がいるけれど、

その人の苦労は非常に大きい。

 

牛乳に限った話ではない、と、

ここで話を一瞬飛躍させると、

「ワクチン拒絶論」

「母乳原理主義

「胎内記憶」

「子宮に聞く?」

子育ての現場にはまことしやかにスピリチュアルな、真偽不明な情報、噂が溢れている。

インターネット時代の情報の波に飲み込まれながら、

かろうじてすがり付きたい、お国の施策、方針ですらも…

 

1954年アイゼンハワー政権で成立した米国のPL480法、通称余剰農産物処理法が質問者さまへのご返事になります。
小麦を通じた日本の食料支配の根幹であり大成功を納め、以降 途上国政策のモデルケースになりました。このPL 480法案に触れない回答は全て的外れです。

戦後日本のパン食と、それに伴う乳製品・肉食の普及、すなわちエサとなる穀物の輸入依存には、アメリカ政府の明確な食糧輸出政策と対日政策が背景にあります。そして、日本の食卓がアメリカからの輸出品に依存していく過程で、学校給食が大きく関わりまた利用されました。

戦後、人道的無償食料援助が終わると日本の学校給食は予算不足の危機に見舞われます。
また、同時期の米国では余剰農産物が問題になっており、在庫管理の倉庫代だけでも1日数億ドルの経費がかかってました。
この在庫処理のはけ口として目をつけたのが日本です。そして、将来の日本の市場開拓を睨んだ壮大な計画を織り込んで出来たのがこのPL480法案です。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11188793251

 

そう、

「戦後、アメリカで余った牛乳の消費先として日本に目をつけ、めっちゃ牛乳を無理やり浸透させた」

と言うのである。

 

これを聞くと、先日安倍総理トランプ大統領と約束してきたらしい、

「飼料用トウモロコシの大量輸入」

の問題なんかを想起する(2019年9月)。

アメリカに押しつけられる都合のいい「場所」日本という図式が見える。

 

上記、「アメリカが余った牛乳の消費先に日本を選んだ」情報は、

友人から聞いたものだが、

ただその友人は牛乳の味がそもそも嫌いであることから、牛乳なんて飲みたくない、という話であって、

個人の嗜好のことであればそれはひたすらに個人的な話である。

 

その話を聞いた私としては、

「ぬるくなった牛乳は確かに猛烈不味いけど、栄養が良いのだから冷やして飲むべし(子供は)」

との立場を取った。

好き嫌いはもちろん責めるべきことではないけれど、

野菜嫌いの子供たちに野菜を食べさせるべく苦労することと同様、

成長期には牛乳も、嫌がってでも、飲ませるべし、

そう教育を受けてきた。

 

だってクラスに居ましたからね。

牛乳が嫌いで飲めなくて給食時間の「居残り」になる子。

その子に対して「身体にいいんだから飲みましょう」と教師は指導してたのですからね。

 

しかし冒頭に書いた情報だと、

・肝心な栄養であるカルシウムは吸収されない

っていうし、

その後調べていくと

・いや吸収されるけど害悪(骨粗しょう症原因)

とか出てくるし、

国が医療が勧めてるものなんだから…と思いきや

・健康のためというよりは廃棄畜産物の処理先

とまで出てきて、

どう判断すりゃいいのよ一介のサラリーマンは。

 

こうも情報が錯綜すると、

陰謀論」があちこちでまことしやかに囁かれる理由も仕組みも分かる。

国などの大型権力はどうにも信用できないし、

下手したら「良い、の逆で悪だった」

なんてこともあり得る。

可愛い我が子、我が身を守るためには何を信じればいいのか…

 

まぁ国や権力や企業が信じられないからと言って、

とんでも科学や陰謀論が正しい、という論拠も薄いんですけどね。

 

食の欧米化で、日本人の体格、体力、体質が変わったのは事実である、と思われる。

平均寿命は伸びたしガタイは良くなった。

その一方で悪くなった要素もあるのだろうか?

ガンとか?

 

「ただ良い、だけの正解」

なんて都合の良いものは無いのかも知れない…けれども…

我が子のためには、なるべく、正解が欲しいよなぁ…