消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

ネットで薬が買えなくなる?

だいぶ前から楽天あたりが大騒ぎしている、
厚生省役人による新たな規制。

ネット販売では患者の症状にあわせた対応、販売が出来ない、
という理屈から
市販されている医療薬品のネット販売を禁止するという規制だ。


様々な問題点と疑問点をもつこの規制だが、
「このままではPSE 法の二の舞」
というタイトルにものすごく共感である。
世間を怒号の渦に放り込んだ役人主導政治の最たる悪例、PSE 法。


もともとは家電電化製品が古くなると危険、という理由から
中古販売を規制する法律としてPSE 法が成立したが、直撃したのは楽器販売。

楽器の世界では中古販売は当たり前。
古いほうが状態によっては音が良くなる、
古びて色味、木の感じが渋くなるという付加価値を得て
中古の方が新品よりも高額となることさえザラ、である。

それがPSE 法のおかげで高価な中古楽器の販売ができなくなり
その後大騒乱の果てに楽器の規制が緩和されるまで
高価な中古楽器を泣きながら放出した楽器屋が数多く存在した。

被害総額はいくらになるのか想像がつかない。


役所の人間たちのくだらないアイデアに国民が翻弄され
実害が生まれる。
責任は誰がとるのか?
責任感のない連中の発言が如何に最悪であるかが如実となった。



「このままではPSE法の二の舞」 

「医薬品ネット販売規制は過剰、国会で議論を」――自民・民主の若手議員や浅野史郎さん、國領二郎さんなど有識者、消費者が集まり、ネット販売継続を強く訴えた。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0905/21/news110.html



この件も、どうしても推し進めるなら責任者を明確にしていただきたい。
そして失敗した場合の責任を断固取らせたい。
病人が薬を買いにいけず自宅で孤独死した場合は刑事責任まで追及させてもらおう。


厚生省「じゃあネット販売している元締めは薬害が発生したり副作用で訴えられた場合、責任取れるのか?」
楽天、ヤフー「いや、それはうちの小売の人たちの責任だから、無理」
厚生省「じゃあ売るの禁止。なめんな」


たぶん図式としてこんなことなんだろうけど
んなもん対面店舗販売でも店舗が責任なんか取れるかよ。


役人や政治家は、税金あげているんだから
せめて邪魔せず大人しくしていることはできないもんだろうか。