消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

僕とネコと再婚物語~その6~

モンスターハンターで隠したよ、の巻」


……
何もモンスターハンターのところで引っ張ることはなかったかもしれないな…

CAPCOM 制作・販売の大ヒットゲーム「モンスターハンター」の仕様上の欠陥、
それは現状の最新作「4」にも引き継がれている問題であり、
多くの秘密の恋に勤しむハンターを悩ませているであろう課題である。

モンスターハンターは「一緒に狩りに行く」ことが楽しみの大きな根っことなっている。
当時はPSP、現在ではニンテンドー3DS
このケータイゲーム機にソフトを突っ込んで持ち寄り、
近距離通信で同期させ、一緒にモンスターを狩りに行くゲームなのであるが、
カプコンはこのゲームに「ログ機能」を持たせていた。

ログ…履歴…
ゲーム中では「狩猟生活日記」と記載される。
プレイヤーがモンスターを狩りにでかけたその結果を、
モンスター名、クエスト名と日時などを記して、プレイログでゲーム中に残すことができる仕様なのである。
残すことが「できる」と書いたが、選択肢は無い。
「残すことしかできない」
ハンター(プレイヤー)は、自分が戦った足跡をセーブデータとともに、過去10件分ほど
保持することを義務付けられているのである。
狩りに行ったモンスター名と、クエスト名と、日時と、…一緒に狩りに行った仲間の名前とを。

まぁそれがログとして残る程度であれば、この仕様は問題視されることはなかったはずである。
最大の問題は、そのログが「流布されること」にあった。
一緒にモンスターハンターをやっている仲間たち、
すなわちモンハン部員に、そのログは自動的に送付されてしまうのである。

ある日、私がネット通信や、会社の休み時間に彼らとモンスターハントを楽しんだとしよう。
その際に自動的に私の狩猟日記は仲間に通信され、更新される。
仲間がたまの気まぐれに私のハンターカードを見るとする。

「…あれ? こいつなんであの娘と二人で狩りに行ってるの?」
まぁここまではいい。
組み合わせ次第ではあぶれることもあるし、
たまたま二人の組み合わせになることもあるだろう。
しかし
「…しかも日付、週末じゃね? 休日じゃね? なんかおかしくね?」

…ここである。
私が彼女と休日を過ごしていることはシークレット中のシークレット。秘中の秘。
トップシークレットである。
ほころびは必ず大きな穴となる。
針の先ほどの穴でも爆発する。
ネコのトイレ砂を捨てるときは、必ずレジ袋に穴が空いてないか確認する。
予防保守。
すべての災厄は起こってしまっては後の祭り。
予防保守こそが世界を救う。

「…週末たまたまモンハンすることもあるんじゃね?」
「…そう思ってスルーしてくれるんじゃね?」
秘密のオフィスラブにおいて最も忌むべき思考は「油断」である。
「あと一撃…」
その攻撃ボタンが、今まで多くのハンターたちに涙がでるほど深い悔恨を刻んできたのである。

秘密を貫く。
ゆえに、モンハンのログであっても残すこと、まかりならん。


モンハンのログは10~15回分。
彼女とのログを消すためには、これだけの数クエストにでかけてログを上書きしなくてはならない。
結構めんどくさい。そこそこめんどくさい。10分位かかるだろうか? 無味乾燥な行為である。
(採取クエストに出かけて速攻ネコタクチケット納品を繰り返す)

このログだけでも不自然なものであるが、
モロバレなログよりはましなので一旦消す。

…秘密とはそこまでやって守るものなのである(そうなのかニャ? ← アイルー風)


(つづく)