消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

坂口安吾「堕落論」Audible

私小説、随筆、思索日記、といった類の作品。
「人は堕落する」
という確信に辿り着く思索が、時事や体験を含めて綴られており、
「人は堕落する、けどしょーがない」
という雰囲気の結論に至って…終わった…ような気がする。
あまり頭に残らなかった。
時勢に対して皮肉めかした、批判なのか諦めなのか、
それがさらりとした文章で書かれていて、
ふむふむ確かに、
とうなづかせるのだけれど、
それで?という結論には至らなかったような気がする。