消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

エッセイ漫画「しんさいニート」を薦める

友人から教えてもらったこのエッセイ漫画が
仲間内でブームになっている。
そして私は、このマンガのある部分が、実際身近にあるらしいことに気がついた。


「しんさいニート
アメーバブログより。
http://ameblo.jp/shinsaineet/entry-11919593709.html


このエッセイの中で、
書き手の主人公は自分自身の分析を繰り返し、
自己肯定できず幸福感を得られない自分の性格の原因を、
実父により長らく続けられてきた「人格否定教育にある」と考えている。

このマンガを先に読み進めるとカウンセラー「芥川」氏が登場するのだが、
彼も心理学的観点から、父親の教育を「虐待」と断定し、
原因分析を正解だと考えている。

なるほどなるほど、と他人ごととして読み進めていたのだけれども
はたと思い当たる側面があった。
主人公が美容院に就職し、
しばらく働き続けるのだが、
その職場環境における、先輩から後輩への教育が
父親にされてきた「人格否定教育」にそっくりだ、と描いているのである。

そして・・・
私は自分の職場にこのような状況があることに思い当たった。
周囲からも「人格否定的な指導」と、全く同じ言葉を使って批判されている事例があった。
(それに気づくのがわりと遅かったことを後悔)。


私の職場の部門は、今大きく分けて3つのチーム構成なのだけれど、
そのうちの一つのチームのリーダーが、だいぶ心ない言葉で後輩を指導しているのである。
そのことには気づいていたし周囲からの訴えもあって、
心ない言葉で後輩を叱るリーダに何度か面談をしていたところだった。
一度は呑みに行き、山本五十六の言葉を伝えた。

しかし残念なことに、後輩の心が先に折れてしまったようで、
後輩が「仕事を辞めたい」とアラートを出してきた。
こんな残念な話は無い。
問題のリーダも、仕事とチームを成功させるためにやっていたことであり、
後輩もそれに応えたいと思っていたことなのに、
結果は真逆の「大失敗」「チーム崩壊」へとつながってしまったのだ。


今このブログを書いているこの時点では、この状況が「ナウ」なので、
ここから何か是正することはできないか、
しかも柔らかい形ではなくかなり抜本的な解決策を
強行しなければなるまい。
さてしかし、何が正解なのやら・・・

人生は入学試験のように、
正解がないからなかなかしんどい。