消えかかる記憶の寝言3

渡るつもりなんてなかったのに、人生常々渡り鳥。カトウリュウタの寄港地ブログ。

写真データの未来機能(期待)

f:id:kato_in_the_sky:20210709075102j:image

 

(本文に無関係な猫の写真の未来を考える)

 

それまで、無料無制限の写真のアップロード環境を提供していたGoogleフォトが、

2021年5月末でもって無制限を取りやめた。

このことは多くの写真好き、

殊に娘写真家に衝撃を与えた。

 

娘写真家(娘フォトグラファー)とは、

アニメ「ちびまる子ちゃん」のタマちゃんのお父さんに代表される、娘の写真を撮りまくる親の総称である。

娘写真家は、娘のご機嫌なんかむしろ意に介さず、

ひたすら娘の姿をファインダーに収めようとする。

拙僧のなさと迷惑さは「撮り鉄」に匹敵すると言われる。

娘写真家たちは、その溢れる愛という名の欲望のままに撮りまくった写真を無作為に無礼に、

Googleフォトの無料サービスに上げ続けた。

その無料サービス終了の報を受けた娘写真家のほとんどはこう思ったはずである。

「マジか、Google、ゴメン」と。

 

角度も光線も雰囲気も、何ら変わらぬ連写しまくった似たような娘の写真を上げまくった我々が、

Googleの資源を食い潰したことは想像に難くない。

私の様なライトな(ごくごく常識的な)娘写真家であっても、月次で800-900枚の写真をアップしてきたのである。

(なぜか1000の壁を越える月は少なかった。もちろんイベントごとが多ければ越えたが。何か節制の想いが自分の中で無意識にあったのだろうか?)

 

無駄な構図の写真データが溜まりまくる実情に

「なんなんだコイツらは!」

Google幹部がキレるのは当然の事だろう。

人は、無制限に弱い。

制限が「無い」となると、途端に節度と思考を見失い、舌を垂らしたアホな犬の様に(失礼、喩えである)、

ひたすら自動アップロードされるままに放置してきたのである。

これで、有料だったり、月次何枚まで無料など、

多少なり制限がついていれば、

少しは写真を選別したかも知れない。

シャッターボタンを押すとき一瞬戸惑ったかもしれない。

 

しかし、技術者たちが期待する自制心とは裏腹に、

全国の娘写真家は異様な量の写真をアップし続けた。

 

もちろん、そもそも「無料無制限」のビジネスモデルに無理があったのである。

金はかかるものなのである。

無料ではやっていけないのである。

(だから楽天モバイルも早々にビジネスモデルを切り替えると思う)

 

さて、娘写真家たちは困った。

Googleフォトに金を払えば容量は追加される。

しかし…自分の身体の、この節度を失った感覚が、

今更「有料」なんて縛りを受け入れられるわけがない。

これまで通りの撮り方では早晩(多分一年)で、無料分の容量は使い切り、

そこからは無間地獄のように追加容量を買い続ける未来が待っている、間違いなく。

 

自制心などもはや取り戻せない娘写真家たちは、

おそらくAmazonフォトに殺到したことと思う。

Amazonフォトは厳密には無料と言えないが、

Amazonプライムの会員であれば、容量枚数無制限にアップすることができる。

非常に残念なのは、無制限なのは静止画のみである点で、

動画は50GBまで、それ以上保持したければ追加容量購入が必要となる。

Googleフォトは動画も無料だったのでこの差はデカイ。

しかし少なくとも静止画は無料(と言っていいほどの額)なので、

ここでもまたしても娘写真家は(というか私は)、

無反省に月次千枚弱の写真をアップする生活に入ったのであった。

 

 

さて本題である(長いな、前置き…)。

 

Googleフォトが音を上げて、

Amazonフォトも、多分早晩音を上げるであろう、

「大量の写真データ」は、これからどうなるのであろう?

 

ある娘写真家に聞いてみた(私だが)。

そんな大量の写真を何に使うのか、と。

「老後に鑑賞する。無限に。永遠に」

恍惚とした表情でその娘写真家は語った。

「いずれ思春期で離れていく娘の輝きを、永遠にハードディスクに閉じ込めて、ずっと反芻する」

 

完全に変態の思考であるが、そういうファンがこの世に多いことは知られてる。

オタクたちは大量の推しのグッズに囲まれて、その命尽きるまでグッズの中に埋もれていたいものなのである。

実際私など、在宅勤務においては、

仕事は小さなノートPCの画面でちまちまやり、

大画面のディスプレイには娘の写真スライドショーを流しているのである。

 

さて。

GoogleAmazonも手を焼くこれら「無駄写真」の未来についてである。

ビジネスで考えれば、容量有料化が一番手っ取り早いが、別の道もあると思う。

新機能、新たな未来。

その新機能に金を払わせればいいのである。

Googleさん、Amazonさん、

お願いしたい、

「大量の写真、動画データから、3Dモデルを自動生成して動かししゃべらせる」機能を。

 

多分そんなに難しく無い。

顔認識の機能はかなり確立してるので、あとは大量の写真からその人物のデータを集積し、

3Dモデリングの材料にすればいいのだ。

動画があれば声も再現できるのでは。

 

そして、その3Dモデルを、

Kindle 3D とか、Fire 3D とかの新デバイス

立体投影してほしいのである。

あのスタートレックのように。

買うよ、そのデバイス

 

こうなれば、写真データの保管に(容量追加に)、金を払わざる得なくなる。

何しろ、データが多ければ多いほど再現度の高い3Dモデルができるのだから。

私は今、Amazonフォトにおいて、動画は小まめに削除している、50GB の無料容量なんかすぐ埋まるからだ。

しかし、この3Dモデリングのためなら、動画をアップしたままにしなければなるまい。

音声、声のデータはそこにあるのだから。

老後、自らの食費を削ってでもクラウドストレージ容量に課金し続ける未来が見える。

多分…娘や孫娘へのプレゼント代を削ってでも、課金し続けるだろうな…。

 

 

娘を強調し続けてきたが、

私の写真データの、90%は娘であっても、

9%は猫である。

猫の3Dモデリングも可能だろう。

亡くなった親、会えない友人、なども。

…多分アイドルの再現もできてしまう点が、若干の社会問題になるかも知れないが。

 

それではGoogleさんAmazonさん Appleさん、

こちらの機能、よろしくお願いいたします。

 

そして、娘よ。

思う存分、思春期に突入してもだいじょうぶ!

私は3Dモデルと老後を過ごそう。